【DIY】2階から1階へLANケーブルを壁内配線|約1万円で90Mbps→710Mbps

2階から1階へLANケーブルを壁内配線したDIY施工

自宅のインターネット回線を最大1Gbpsへ変更したのに、2階のルーターから1階のパソコンをWi-Fiで接続すると、通信速度は約90Mbps前後でした。

「有線LANにすれば速くなるかもしれない」と考え、ADSL時代から使っていた古いLANケーブルで仮接続してみましたが、それでも約90Mbps。そこで、2階のルーターから1階まで、新しいCAT6A・7mのLANケーブルを引くことにしました。

ただし、長いLANケーブルを階段や室内の壁に這わせると目立ちます。今回は壁と天井を開口し、450角の天井点検口と2本のPF管を使って、2階の壁内から1階の天井裏・壁内へLANケーブルを通しました。

施工後、同じ1階のパソコンで測定した通信速度は710Mbps。購入した材料費は約1万円で、現在は1階のスイッチングハブからパソコンとプリンターを有線接続しています。

この記事では、実際の配線経路、壁と天井の開口方法、PF管の通し方、使用した材料と工具、作業中の失敗・苦労、DIYできる条件まで写真付きで紹介します。

1階のパソコンを有線LANで接続して測定した通信速度710Mbpsの実測画面

CAT6Aの壁内配線後に同じパソコンで測定したところ、710Mbpsを記録しました。

 

 

今回の施工結果は、次のとおりです。

確認項目 今回の内容
配線経路 2階ルーター→壁内→天井裏→1階壁内→スイッチングハブ
壁内配線したLANケーブル CAT6A・7m
古いLANケーブルでの有線速度 約90Mbps
CAT6A施工後の有線速度 710Mbps
1階に設置した機器 Giga対応8ポートスイッチングハブ
現在の接続機器 パソコン・プリンター
今後接続する機器 テレビ
テレビ用LANケーブル CAT6A・10m
購入した材料費 約1万円
費用に含めていないもの 手持ちのPF管・以前から所有していた工具
使用したPF管 PF16・約90cm×2本、合計約1.8m
作業人数・時間 夫婦2人で約4時間

 

1階の壁から引き出したCAT6AケーブルとGiga対応スイッチングハブ

2階から壁内配線したCAT6Aケーブルを、1階のGiga対応スイッチングハブへ接続しました。

壁と天井の中は外から見えないため、PF管の先端探しや、狭い天井裏での固定は想像以上に手間がかかりました。

2階のルーターから1階へLANケーブルを露出させずに引きたい方や、自分で施工できるか、業者へ頼むべきか迷っている方の判断材料になればと思います。

配線前に確認したこと|Wi-Fiと古いLANケーブルは約90Mbps

自宅のインターネット回線を、最大100Mbpsから最大1Gbpsへ変更しました。

しかし、回線を1Gbpsへ変更しただけでは、1階のパソコンの通信速度は思っていたほど伸びませんでした。

そこで、パソコンが接続しているWi-Fiの周波数帯と、ONUから2階のルーターへ接続しているLANケーブルを順番に確認しました。

2.4GHz帯では約41Mbpsだった

2.4GHz帯で約41Mbpsだった通信速度の再現イメージ

2.4GHz帯で約41Mbpsだった当時の測定結果をもとに作成した再現イメージです。

 

当時の速度測定画面は保存していなかったため、測定結果の約41Mbpsをもとに再現画像を作成しました。

最初に、1階のパソコンを2.4GHz帯のWi-Fi「Buffalo-G-6F00」へ接続して、通信速度を測定しました。

測定結果は、下り約41Mbpsです。

2階にルーター、1階にパソコンがあるため、Wi-Fiの電波は床や壁を通過します。

2.4GHz帯は比較的遠くまで届きやすい一方、ほかの家電や周辺のWi-Fiと電波干渉を起こすこともあります。

ただし、今回の測定だけで、約41Mbpsになった原因を電波干渉や床・壁だけに断定することはできません。

そこで、同じ1階のパソコンを5GHz帯へ接続し直し、通信速度がどの程度変わるのか確認しました。

5GHz帯のWi-Fiで測定した通信速度93Mbps

5GHz帯のWi-Fiで測定した通信速度93Mbps

1Gbps回線への変更後、1階のパソコンを5GHz帯のWi-Fiで接続して測定した結果は約93Mbpsでした。

パソコンの接続先を、5GHz帯のWi-Fi「Buffalo-A-6F00」へ変更しました。

同じ1階のパソコンで通信速度を測定したところ、下り約93Mbpsでした。

2.4GHz帯で測定した約41Mbpsと比べると、通信速度は2倍以上に改善しています。

わが家の環境では、1階のパソコンも2.4GHz帯より5GHz帯へ接続した方が速いことが分かりました。

ただし、契約している回線は最大1Gbpsです。

実際の通信速度が契約上の最大速度より遅くなるのは珍しいことではありませんが、約93Mbpsという結果は、回線変更後に期待していた速度には届いていませんでした。

そこで、Wi-Fiの接続先だけでなく、ONUから2階のルーターまでの接続状態も確認することにしました。

ONUとルーター間の古いLANケーブルも交換した

ONUとBUFFALOルーターを接続したCAT6A・5mのLANケーブル

ONUとBUFFALOルーターの間を、ELECOMのCAT6A・5m「LD-GPA/BK5」へ交換しました。

ONUと2階のBUFFALOルーター「WXR-2533DHP2」の間には、以前から使用していた古いLANケーブルが接続されていました。

1Gbps回線へ変更しても、この部分に古いLANケーブルを使用したままでは、通信環境を十分に見直したことにはなりません。

そこで、ONUとルーターを接続するLANケーブルを、ELECOMのCAT6A・5m「LD-GPA/BK5」へ交換しました。

ただし、通信速度はLANケーブルのカテゴリーだけで決まるものではありません。

使用しているルーターやパソコン、Wi-Fiの電波状況、接続方法など、複数の条件が影響します。

LANケーブルを交換したあとも、1階のパソコンをWi-Fiで接続した場合は約100Mbps前後でした。

Wi-Fiの周波数帯とONU側のLANケーブルを見直しても、1階のパソコンでは期待していたほど速度が伸びなかったため、次は2階から1階まで有線LANを引くことにしました。

2階から1階へ有線LANを引くことにした理由

2階から1階へ有線LANを壁内配線したルートのイメージ図

2階のルーターから壁内・天井裏を通し、1階のスイッチングハブへ有線LANを引いた配線イメージです。

Wi-Fiの周波数帯やONU側のLANケーブルを見直しても、1階のパソコンでは約100Mbps前後でした。

そこで、2階のルーターから1階のパソコンまで直接LANケーブルを引き、有線接続することにしました。

古いLANケーブルで有線接続しても約90Mbpsだった

最初に、ADSL時代から使っていた古いLANケーブルを使用し、2階のルーターから1階のパソコンまで仮につないでみました。

有線接続ならWi-Fiより速くなると考えていましたが、測定結果は約90Mbpsでした。

5GHz帯のWi-Fiで測定した約93Mbpsとほとんど変わりません。

ただし、この結果だけで、速度が約90Mbpsにとどまった原因を古いLANケーブルだけに断定することはできません。

LANケーブルの規格や劣化状態のほか、パソコン側のLANポート、ルーター、測定時の通信状況なども速度に影響するためです。

それでも、ADSL時代から使用していたケーブルを壁内へ本配線するのは不安がありました。

そこで、本配線には新しく購入したCAT6A・7mのLANケーブルを使用することにしました。

室内にケーブルを這わせず壁内配線を選んだ

2階から1階までLANケーブルを室内に這わせれば、壁や天井を開口せずに接続できます。

しかし、長いLANケーブルが室内に露出すると見た目が気になるだけでなく、家具や掃除道具などに引っ掛ける可能性もあります。

そこで今回は、2階の壁内から1階の天井裏を通り、1階の壁内へ下ろす配線ルートを選びました。

LANケーブルが壁内を通る部分には、以前から持っていたPF16のPF管を使用しています。

使用したPF管は、2階側の壁内に約90cm、1階側の壁内に約90cmの2本で、合計約1.8mです。

2本のPF管は、1階の天井裏で接続していません。

2階側のPF管から出したLANケーブルを天井裏で引き回し、電話線付近に設けた1階側のPF管へ通しています。

使用したLANケーブルはCAT6A・7mですが、7m全体をPF管へ通したわけではありません。PF管を使用したのは、2階側と1階側の壁内を通る部分です。

壁や天井の開口が必要になるため簡単な方法ではありませんが、室内にLANケーブルを露出させず、有線LANを引くことができました。

パソコン以外の機器も有線接続したかった

1階で有線接続したかったのは、パソコンだけではありません。

プリンターもLANケーブルで接続し、今後はテレビも有線接続する予定です。

そのため、2階のルーターから引いたLANケーブルをパソコンへ直接接続するのではなく、1階側にGiga対応の8ポートスイッチングハブを設置しました。

現在は、スイッチングハブからパソコンとプリンターへLANケーブルを分配しています。

今後、テレビにはCAT6A・10mのLANケーブルを引く予定です。

8ポートタイプを選んだことで、接続する機器が増えた場合にも対応できるようにしました。

次に、2階のルーターから1階のスイッチングハブまで、実際にどのようなルートでLANケーブルを通したのかを説明します。

今回施工したLANケーブルの配線ルート

今回施工した2階と1階のLANケーブル配線ルート

2階から1階へ壁内配線したLANケーブルの取り出し口です。

今回は、2階にあるBUFFALOのルーター「WXR-2533DHP2」から、1階までCAT6AのLANケーブルを引きました。

LANケーブルを室内に露出させず、できるだけ目立たないようにするため、2階の壁内・1階の天井裏・1階の壁内を利用しています。

2階ルーターから1階までの配線経路

2階ルーターから1階までLANケーブルを通した壁内の配線経路

2階の壁内から1階の天井裏へ、LANケーブルを通す配線経路を確認しました。

2階のルーターから出したLANケーブルは、次のルートで1階まで通しました。

  1. 2階のルーター付近から壁内へ入れる
  2. 壁の中を通して1階の天井裏へ下ろす
  3. 新しく取り付けた450角の天井点検口から配線状況を確認する
  4. 1階の天井裏を通す
  5. 1階の電話線がある付近の壁内へ下ろす
  6. 壁から引き出してスイッチングハブへ接続する

文章だけでは簡単そうに見えますが、壁の中や天井裏は外から確認できません。

既存の配線や壁内の障害物を避けながら、2階から1階までつながる経路を探す必要がありました。

実際の施工手順については、後半で写真と一緒に詳しく紹介します。

2階側と1階側の壁内にPF16を使用

LAN壁内配線に使用したPF16のPF管

2階側と1階側の壁内にそれぞれ約90cm使用したPF16です。

LANケーブルを壁内へ通す部分には、以前から持っていたPF16のPF管を使用しました。

使用した長さは、2階側の壁内に約90cm、1階側の壁内に約90cmで、合計約1.8mです。

2階側と1階側のPF管は別々に施工しており、天井裏では接続していません。

LANケーブルは、2階側のPF管を通って1階の天井裏へ出ます。天井裏ではLANケーブルをPF管から出した状態で引き回し、電話線付近に設けた1階側のPF管へ通しました。

PF管を使用した目的は、LANケーブルが壁内を通る部分を保護し、壁の開口部分や周囲の部材へ直接こすれるのを抑えるためです。

今回使用したPF管は以前から持っていたため、約1万円の購入材料費には含めていません。

1階側に8ポートのスイッチングハブを設置する計画

BUFFALOの8ポートスイッチングハブ LSW-8GSE/NBKの型番表示

1階側に設置するBUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」です。

2階から引いたLANケーブルを、1階のパソコンへ直接つなぐだけなら、スイッチングハブは必要ありません。

しかし今回は、パソコンだけでなく、プリンターやテレビも有線LANで接続できるようにしたかったため、1階側にGiga対応の8ポートスイッチングハブを設置する計画にしました。

使用したのは、BUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」です。

現在は、2階から引いたLANケーブルをスイッチングハブへ接続し、そこからパソコンとプリンターへ分配しています。

テレビについても、今後CAT6A・10mのLANケーブルを使って有線接続する予定です。

8ポートタイプを選んだことで、将来ほかの機器を追加した場合にも、空いているポートを利用できます。

次は、この配線に使用したLANケーブル・PF管・スイッチングハブなどの材料と工具を紹介します。

LAN壁内配線に使用した材料と工具

今回のLAN配線では、2階から1階へ通すCAT6AのLANケーブル、1階で複数の機器へ分配するスイッチングハブ、450角の天井点検口などを購入しました。

LANケーブルが壁内を通る部分には、以前から持っていたPF16を再利用しています。

また、壁や天井の石膏ボードを開口するため、高儀のシャークソーやタジマのG-SAW 240など、手持ちの工具を使って施工しました。

 

今回は、使用場所に合わせてCAT6AのLANケーブルを7m・2m・5m・10mで使い分けました。特に壁内へ通す7mは、配線ルートを実際に測ってから選んでいます。

今回壁内配線に使用したELECOMのCAT6A・7mをAmazonで確認する

 

今回購入した材料

LAN配線工事に合わせて購入したELECOMのCAT6A LANケーブル

今回の配線工事に合わせて購入した、ELECOMのCAT6A LANケーブルです。

今回購入した材料をすべて並べた写真は撮っていませんが、LANケーブルは購入時に撮影していました。

今回購入した主な材料は、次のとおりです。

  • CAT6A・7mのLANケーブル
  • CAT6A・2mのLANケーブル
  • CAT6A・10mのLANケーブル
  • ELECOMのCAT6A・5m「LD-GPA/BK5」
  • BUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」
  • 1階の天井へ取り付ける450角の天井点検口

CAT6A・7mのLANケーブルは、2階のルーターから壁内と1階の天井裏を通し、1階側まで引くために使用しました。

CAT6A・2mのLANケーブルは、1階側でスイッチングハブと周辺機器を接続するために購入しています。

CAT6A・10mのLANケーブルは、今後スイッチングハブからテレビまで有線接続するために購入したものです。今回の壁内配線ではまだ使用していません。

ELECOMのCAT6A・5m「LD-GPA/BK5」は、ONUと2階のBUFFALOルーター「WXR-2533DHP2」の間に使っていた古いLANケーブルを交換するために購入しました。

こちらは壁内へ通したケーブルではありませんが、通信環境を見直すため、今回の作業に合わせて交換しています。

1階側には、パソコンだけでなくプリンターやテレビも有線接続できるように、BUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」を設置しました。

また、1階の天井裏で配線作業ができるように、450角の天井点検口も新しく取り付けています。

PF16を壁内部分に約90cmずつ使用

2階側と1階側の壁内にそれぞれ約90cm使用したPF16

2階側と1階側の壁内に、それぞれ約90cm使用した手持ちのPF16です。

LANケーブルが壁内を通る部分には、以前から持っていたPF16のPF管を使用しました。

PF管は、2階側の壁内に約90cm、1階側の壁内に約90cm使用しています。2本を合わせた使用量は、合計約1.8mです。

2本のPF管は天井裏で接続していません。

2階側のPF管から出したLANケーブルを天井裏で引き回し、1階側のPF管へ通しました。

今回は完成品のCAT6A・7mを使用していますが、7m全体がPF管内に入っているわけではありません。

なお、PF管にはLANケーブルだけを通し、電源用の電線と同じ管には入れていません。

今回使用したPF管は以前から持っていたため、約1万円の購入材料費には含めていません。

壁と天井の開口に使用した工具

壁と天井の石膏ボード開口に使用したノコギリと針式下地探し

壁と天井の開口に使用したノコギリと、針式下地探し「どこ太」です。

 

壁のLANケーブル取り出し口と、1階の天井へ点検口を取り付けるための開口には、次の工具を使用しました。

・スケール
・針式下地探し「どこ太」
・高儀のシャークソー
・タジマ G-SAW 240(G240)
・脚立
・石膏ボードの粉を受けるちり取り

最初にスケールを使い、壁のLANケーブル取り出し口と、天井点検口の位置を測りました。

天井点検口は、商品の外寸と実際に天井を切り抜く寸法が同じとは限りません。使用する点検口の説明書を確認してから、指定された開口寸法を天井へ墨付けしています。

 

次に、針式下地探し「どこ太」を使って、開口予定範囲に下地がある位置の目安を確認しました。

「どこ太」で確認できるのは、下地がある位置の目安です。壁や天井内の電気配線や配管の有無まで確認できるものではありません。

 

壁と天井の石膏ボードは、高儀のシャークソーを使用して切断しました。

最初にシャークソーのカッター部分で石膏ボードの表面へ切れ目を入れ、その切れ目からノコギリ部分を差し込みました。

石膏ボードの裏側にある電気配線や部材を傷つけないように、刃を深く入れすぎず、内部の状態を確認しながら少しずつ切り進めています。

天井の石膏ボードを切り抜いたところ、点検口の開口範囲に木製の天井下地が通っていました。

この木製下地の切断には、タジマのG-SAW 240を使用しました。

天井内にある木材の役割や、切断後に必要となる補強は住宅によって異なります。切断してよい下地か判断できない場合は切らず、開口位置を変更するか、専門業者へ相談してください。

また、下地を切断した場合は、使用する点検口の説明書に従い、外枠を固定するために必要な下地や補強を確認する必要があります。

天井の開口作業では石膏ボードの粉が大量に落ちるため、切断箇所の下でちり取りを構えながら作業しました。

PF管の固定と作業後の清掃に使用した工具

壁と天井の開口後、PF管の固定と作業場所の清掃には、次の工具を使用しました。

  • HiKOKI 36V充電式インパクトドライバー「WH36DD」
  • HiKOKI 3.6V充電式ドライバードリル「FDB3DL2(LCS)」
  • HiKOKI 18Vコードレスクリーナー「R18DC(S)」

天井裏でPF管の端部やLANケーブルを固定するなど、力が必要なネジ締めには、HiKOKIの36V充電式インパクトドライバー「WH36DD」を使用しました。

小さなネジの締め付けには、HiKOKIの3.6V充電式ドライバードリル「FDB3DL2(LCS)」を使用しています。ネジの大きさや作業場所に合わせて、2台を使い分けました。

開口作業後に残った石膏ボードの粉は、HiKOKIの18Vコードレスクリーナー「R18DC(S)」で清掃しました。

 

2階から1階へLANケーブルを壁内配線した手順

2階から1階へPF管を使ってLANケーブルを壁内配線した手順

2階の壁からPF管を通し、1階のスイッチングハブまでCAT6AのLANケーブルを配線しました。

 

今回は、2階に設置しているBUFFALOのルーター「WXR-2533DHP2」から、1階の電話線付近までCAT6A・7mのLANケーブルを通しました。

LANケーブルを室内で目立たせたくなかったため、2階側と1階側の壁内部分には、PF16をそれぞれ約90cm使用しています。

2本のPF管は天井裏で接続していません。

2階側のPF管から出したLANケーブルは、1階の天井裏で引き回し、電話線付近に設けた1階側のPF管へ通しました。

また、1階には天井裏へ入れる点検口がなかったため、配線作業に必要な450角の天井点検口も新しく取り付けました。

実際の作業は、次の順番で進めています。

2階の壁を開口する

最初に、2階のルーター付近の壁を開口しました。

開口位置は、ルーターからLANケーブルを接続しやすく、1階の天井裏へPF管を下ろせる場所を選んでいます。

スケールで位置を測り、針式下地探し「どこ太」を使って、壁の中にある下地の位置を確認しました。

ただし、「どこ太」で確認できるのは下地の位置です。壁内に隠れている電気配線までは確認できないため、コンセントやスイッチに近い場所を開口する場合は、特に注意が必要です。

壁の石膏ボードは、高儀のシャークソーを使って切りました。

いきなり刃を深く入れず、壁内の状態を確認しながら少しずつ開口しています。

高儀のシャークソーで2階の壁の石膏ボードを開口している様子

高儀のシャークソーを使い、2階の石膏ボードを少しずつ切り進めている様子です。

 

壁は一度大きく切りすぎると元へ戻すのが大変です。PF管とLANケーブルを通すために必要な範囲だけを開口しました。

1階天井に450角の点検口を取り付ける

2階側の壁内に入れたPF16からLANケーブルを1階の天井裏へ出し、電話線付近に設ける1階側のPF16まで引き回すには、天井裏で配線作業ができる場所が必要でした。

しかし、1階には天井裏へ入れる点検口がなかったため、新しく450角の天井点検口を取り付けました。

まず、使用する天井点検口の説明書を確認し、天井を切り抜く開口寸法を確認しました。

「450角」と表示されていても、商品の外寸と実際に天井を切り抜く寸法が同じとは限りません。必ず、使用する点検口の説明書に記載された開口寸法を確認する必要があります。

450角の天井点検口を取り付ける前に天井へ開口位置を書いた様子

説明書で指定された開口寸法を確認し、天井へ切断線を墨付けした状態です。

次に、針式下地探し「どこ太」を使って、開口予定範囲に下地がある位置の目安を確認しました。

どこ太を天井の石膏ボードへ刺し、針が途中で止まる位置を少しずつ確認しながら、桟木の位置と向きを調べています。

今回は、点検口の外枠や開口線の端に桟木が重ならないように、開口範囲を横切る桟木ができるだけ中央寄りになる位置へ調整してから、指定された開口寸法を天井へ墨付けしました。

桟木の位置を確認せずに墨付けすると、開口線の端や角に桟木が重なり、石膏ボードの切断や点検口の取り付けが難しくなる可能性があります。

実際に今回も、開口部分の角付近に桟木が2本重なっている場所があり、切断に苦労しました。

なお、「どこ太」で確認できるのは、下地がある位置の目安です。電気配線や配管の有無まで確認できるものではないため、石膏ボードの裏側が見えるまでは特に慎重に切り進めました。

天井の桟木確認に使用した針式下地探し「どこ太」をAmazonで確認する

開口位置を決めたあと、高儀のシャークソーを使って石膏ボードを切断しました。

最初にシャークソーのカッター部分を使い、墨線に沿って石膏ボードの表面へ切れ目を入れます。その切れ目から同じ工具ののこぎり部分を差し込み、刃を深く入れすぎないように注意しながら少しずつ切り進めました。

刃を深く入れすぎないようにしたのは、石膏ボードの裏側にある電気配線や配管、その他の部材へ、のこぎりの刃が当たるのを防ぐためです。

石膏ボードの切断に使用した高儀のシャークソーをAmazonで確認する

石膏ボードを切り抜くと、点検口の開口範囲を横切る木製の天井下地が現れました。この下地は、タジマの「G-SAW 240」を使って切断しました。

※今回切断したのは、点検口の開口範囲にあった木製の天井下地です。ただし、天井内にある木材の役割や、切断後に必要となる補強方法は住宅によって異なります。切断してよい下地か判断できない場合は切らず、開口位置を変更するか専門業者へ相談してください。

また、下地を切断した場合は、そのまま点検口を取り付けるのではなく、使用する点検口の説明書に従って、外枠を固定するために必要な下地や補強を確認してください。

タジマG-SAW 240で天井点検口の開口部分にある桟を切断している様子

タジマのG-SAW 240を使い、天井点検口の開口範囲にあった桟を切断している様子です。

天井下地の切断に使用したタジマG-SAW 240をAmazonで確認する

石膏ボードを切ると細かな粉が落ちるため、切断箇所の下でちり取りを構えながら作業しました。

作業後に残った石膏ボードの粉は、HiKOKIの18Vコードレスクリーナー「R18DC(S)」で清掃しています。

天井の開口が終わったら、450角の天井点検口を取り付けました。

1階の天井に取り付けた450角の天井点検口の完成状態

1階の天井裏で配線作業ができるように、新しく取り付けた450角の天井点検口です。

この点検口を取り付けたことで、2階から下ろしたPF管の確認や、1階天井裏でのLANケーブルの引き回しができるようになりました。

壁内から天井裏へPF管を通す

次に、2階の壁に開けた取り出し口から、1階の天井裏へ向けてPF管を通しました。

この段階ではLANケーブルを先に通さず、空のPF管だけを壁内へ入れています。

2階の壁に開けた取り出し口から1階の天井裏へPF管を通している様子

2階の壁に開けた取り出し口から、1階の天井裏へ向けてPF管を通している様子です。

 

壁内には下地や電気配線が通っている可能性があります。

PF管が途中で引っ掛かった場合は、無理に押し込まず、手応えを確認しながら少しずつ下ろしました。

1階側では、新しく取り付けた天井点検口から天井裏を確認し、2階から下ろしたPF管を探して引き出しました。

2階の壁内から1階の天井裏へ通したPF管

2階の壁内から下ろし、1階の天井裏へ出てきたPF管です。

 

これで、2階の壁から1階の天井裏まで、LANケーブルを通すための保護管がつながりました。

天井裏へ出したPF管の端部を固定する

2階側の壁内へ入れたPF16の端部は、1階の天井裏へ出た位置で動かないように固定しました。

PF管を2階側から1階側まで連続して配管したわけではありません。

2階側のPF管の端部からLANケーブルを取り出し、天井裏ではLANケーブルを電話線付近まで引き回しています。

PF管の端部やLANケーブルが動いたり、周囲の部材へ引っ掛かったりしないように、配線経路を確認しながら固定しました。

固定作業には、HiKOKIの36V充電式インパクトドライバー「WH36DD」を使用しています。

天井裏は狭く、無理な姿勢になりやすい場所です。周囲の電気配線や天井材を傷つけないように確認しながら作業しました。

1階の天井裏で2階側PF管の端部を固定した様子

1階の天井裏で2階側PF管の端部を固定した様子

 

1階の電話線付近まで配線経路を作る

1階側のLANケーブル取り出し位置には、既存の電話線が出ている付近を選びました。

1階の電話用モジュラージャック付近にLANケーブル取り出し位置を決めた施工前の様子

1階側のLANケーブル取り出し場所に選んだ、既存の電話用モジュラージャック付近です。

 

この場所なら、1階のパソコンやプリンターへLANケーブルを接続しやすく、8ポートのスイッチングハブも設置できます。

壁に書いた位置を開口し、1階の電話用モジュラージャック付近から天井裏へ向けてPF管を差し込みました。
下からPF管を少しずつ押し上げ、天井裏へ出てきた先端を点検口側から引っ張り上げています。

1階の電話用モジュラージャック付近から差し込んだPF管を天井裏で引っ張り上げている様子

1階の電話用モジュラージャック付近から差し込んだPF管を、天井裏で見つけて引っ張り上げている様子です。

 

今回使用したPF管は、2階から1階まで1本でつながっているわけではありません。


2階の壁から1階の天井裏まで通したPF管と、1階の電話用モジュラージャック付近から天井裏まで通したPF管の2本に分かれています。

天井裏で2本のPF管の位置を確認し、LANケーブルを通せる配線経路を作りました。

PF管へCAT6A・7mを通す

2階側と1階側に設置した2本のPF管へ、CAT6A・7mのLANケーブルを通しました。
2階のルーター付近からLANケーブルを送り、1階の天井裏を経由して、電話用モジュラージャック付近から引き出しています。

2階から1階への壁内配線に使用したエレコムのCAT6A・7m LANケーブル

2階のルーターと1階のスイッチングハブを接続するために使用した、エレコムのCAT6A・7m LANケーブルです。

 

今回使用したのは、両端にLANコネクターが付いている完成品のケーブルです。

まず、2階側からPF管へLANケーブルを少しずつ送り込み、天井裏まで通しました。天井裏へ出てきたLANケーブルを、今度は1階の電話用モジュラージャック付近まで通した別のPF管へ入れました。

2本のPF管は天井裏でつながっていないため、LANケーブルを天井裏でいったん取り出し、1階側のPF管へ通し直しています。

両端にコネクターが付いた完成品のケーブルなので、PF管の内側や曲がった部分へ引っ掛けないように注意して作業しました。

途中で動かなくなった場合は、無理に押し込んだり引っ張ったりせず、PF管の曲がりやコネクターの引っ掛かりを確認します。特に、コネクター部分だけを持って強く引くと、LANケーブルやコネクターを傷める可能性があります。

1階側からLANケーブルを引き出す

PF管の中を通したCAT6AのLANケーブルを、1階の電話用モジュラージャック付近から引き出しました。

1階の電話用モジュラージャック付近のPF管からCAT6A LANケーブルを引き出した状態

1階の電話用モジュラージャック付近まで通したPF管から、CAT6A LANケーブルを引き出した状態です。

 

これで、2階のルーター付近から1階の電話用モジュラージャック付近まで、CAT6A LANケーブルを通すことができました。次に、引き出したLANケーブルをスイッチングハブへ接続します。

引き出したあとは、次の点を確認しています。

  • LANケーブルが強く折れ曲がっていないか
  • ケーブルが途中で潰れていないか
  • 先端のコネクターが破損していないか
  • コネクターの爪が折れていないか

 

1階の電話用モジュラージャック横からCAT6A LANケーブルを引き出した完成状態

既存の電話用モジュラージャックの隣に化粧プレートを取り付け、CAT6A LANケーブルを引き出した完成状態です。

これで、2階から1階まで、室内でケーブルが目立ちにくいLAN配線が完成しました。

8ポートスイッチングハブへ接続する

1階側へ引き出したCAT6A・7mのLANケーブルを、BUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」へ接続しました。

1階に設置したBUFFALOの8ポートスイッチングハブLSW-8GSE-NBK

1階のパソコンやプリンターを有線接続するために設置した、BUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」です。

 

スイッチングハブを使用すると、2階のルーターから引いてきた1本のLAN回線を、1階にある複数の機器へ分けられます。

今回は、次のLANケーブルを接続しました。

  • 2階のルーターから引いてきたCAT6A・7m
  • 1階のパソコンへ接続するLANケーブル
  • Canonのプリンター「MF245dw」へ接続するLANケーブル

 

BUFFALOのスイッチングハブにルーターとパソコンとプリンターのLANケーブルを接続した状態

2階のルーターから引いてきたLANケーブルと、パソコン・プリンター用のLANケーブルをスイッチングハブへ接続した状態です。

 

すべて接続したあと、スイッチングハブの電源を入れ、接続したポートのランプが点灯することを確認しました。

 

パソコン1台だけを接続するなら、スイッチングハブは必要ありません。私はパソコン・プリンター・今後接続するテレビを考え、8ポートタイプを選びました。

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パソコンとプリンターを有線LANで接続する

最後に、1階のパソコンとCanonのプリンター「MF245dw」を、スイッチングハブへ有線LANで接続しました。

これまでパソコンはWi-Fiで接続していましたが、今回の配線工事に合わせて有線LAN接続へ変更しています。

パソコン背面の2.5Gbps対応LAN端子へLANケーブルを接続した状態

パソコン背面の2.5Gbps対応LAN端子へ、スイッチングハブからのLANケーブルを接続した状態です。

LANケーブルを接続したあと、パソコンが有線LANを認識し、インターネットへ接続できることを確認しました。

プリンターのMF245dwも、Wi-Fi接続から有線LAN接続へ変更しました。

Canon MF245dwのLAN端子へLANケーブルを接続した状態

Canonのプリンター「MF245dw」へLANケーブルを接続し、Wi-Fi接続から有線LAN接続へ変更しました。

プリンター本体のネットワーク設定を有線LANへ変更し、パソコン側でもMF245dwを認識できることを確認しました。

最後に、パソコンからMF245dwへテスト印刷を行い、正常に印刷できたら作業完了です。

2階から1階まで壁内と天井裏を利用してLANケーブルを通したことで、1階のパソコンとプリンターを安定した有線LANで利用できるようになりました。

施工後の有線LAN速度は710Mbpsまで改善

有線LAN施工前の約93Mbpsと施工後の710Mbpsを比較した通信速度測定結果

施工前は約93Mbpsでしたが、1Gbps回線への変更と1階パソコンの有線LAN化後は、実測710Mbpsまで改善しました。

 

2階から1階へCAT6AのLANケーブルを壁内配線し、1階のパソコンを有線LANで接続したあと、通信速度を測定しました。

今回の測定では、施工前に約90Mbpsだった速度が、施工後は710Mbpsまで改善しました。

数値だけを比較すると約7.9倍です。壁内配線には手間がかかりましたが、通信速度については、はっきりと違いを確認できました。

同じパソコンで通信速度を測定

施工前と施工後の違いを確認するため、どちらも1階で使用している同じパソコンで通信速度を測定しました。

施工後は、2階のルーターから壁内へ通したCAT6AのLANケーブルを、1階に設置したスイッチングハブへ接続しています。

そこからパソコンまでLANケーブルでつなぎ、有線LANを認識していることを確認してから測定しました。

1階のパソコンを有線LANで接続して測定した通信速度710Mbpsの実測画面

1階のパソコンを有線LANで接続して測定したところ、今回の実測値は710Mbpsでした。

 

※通信速度は、測定時間、回線の混雑状況、測定先のサーバー、パソコンの状態などによって変動します。710Mbpsは常に保証される速度ではなく、今回測定したときの実測値です。

約90Mbpsと710Mbpsを比較

施工前と施工後の測定結果を比較すると、次のようになりました。

測定時期 通信速度 接続状況
施工前 約90Mbps 以前の接続環境
施工後 710Mbps CAT6Aによる有線LAN接続

 

有線LAN施工前の約93Mbpsと施工後の710Mbpsを比較した通信速度測定結果

施工前は約93Mbpsでしたが、1Gbps回線への変更と1階パソコンの有線LAN化後は、実測710Mbpsまで改善しました。

約90Mbpsから710Mbpsへ改善したため、差は約620Mbps、倍率では約7.9倍です。

実際に使ってみても、Webページの表示や大きなデータのダウンロードが以前より速くなり、有線LANへ変更した効果を感じました。

また、Wi-Fiの電波状況に左右されにくくなったことも、1階までLANケーブルを配線したメリットです。

CAT6Aだけが改善理由とは断定できない

今回、CAT6AのLANケーブルへ変更したあとに710Mbpsを確認できました。

ただし、通信速度が改善した理由を「CAT6Aのケーブルへ交換したから」とだけ断定することはできません。

今回の施工前後では、次の条件も変わっています。

  • インターネット回線が最大100Mbpsの契約から最大1Gbpsへ変更された
  • 1階のパソコンをWi-Fiではなく有線LANで接続した
  • 2階から1階まで新しいLANケーブルを配線した
  • スイッチングハブを使って有線LANの接続環境を整えた

これらの条件が重なったことで、約90Mbpsから710Mbpsまで改善したと考えるのが自然です。

CAT6Aは1Gbpsの通信に十分対応できる規格ですが、CAT6Aへ交換するだけで、どの家庭でも710Mbpsまで速くなるわけではありません。

通信速度が100Mbps前後で頭打ちになる場合は、LANケーブルだけでなく、回線契約、ONU、ルーター、スイッチングハブ、パソコンのLAN端子などが1Gbpsに対応しているかを順番に確認する必要があります。

今回のDIYでは、2階から1階へ有線LANの経路を新しく作ったことで、1階のパソコンでも1Gbps回線を生かせる接続環境に改善できました。

実際に作業して苦労した点

天井点検口からPF管を通し壁内の障害物や既存配線を避けて作業するDIYイラスト

天井点検口と壁内を使ってPF管を通した際、見えない配線経路や既存配線への注意、石膏ボードの粉に苦労した様子をイラストで再現しました。

 

今回のDIYで特に苦労したのは、完成後には見えなくなる壁内や天井裏へPF管を通す作業です。

2階の壁から1階の天井裏へ通すPF管と、1階の電話用モジュラージャック付近から天井裏へ通すPF管は、それぞれ別に施工しました。

壁の表面からは内部の状態が分からないため、PF管の通る位置を探しながら、少しずつ作業を進める必要がありました。

見えない壁内の配線経路を探すのが難しかった

最初に苦労したのが、2階から1階の天井裏までPF管を通せる経路を探すことです。

壁の表面を見ただけでは、PF管がどこを通り、1階の天井裏のどこへ出てくるのか分かりません。

2階側からPF管を壁内へ下ろしたあと、1階に新しく取り付けた天井点検口から天井裏を確認し、出てきたPF管を探して引き出しました。

2階の壁内から下ろしたPF管が1階の天井裏へ出てきた状態

2階の壁内から下ろしたPF管が、1階の天井裏へ出てきた状態です。

 

また、1階の電話用モジュラージャック付近から差し込んだPF管も、天井裏で先端を探して引っ張り上げています。

1階の電話用モジュラージャック付近から差し込んだPF管を天井裏で引っ張り上げている様子

1階の電話用モジュラージャック付近から差し込んだPF管を、天井裏で見つけて引っ張り上げている様子です。

 

天井点検口の開口で石膏ボードの粉が大量に出た

1階の天井裏でPF管を確認するため、新しく天井点検口を取り付けました。

点検口の寸法に合わせて天井の石膏ボードを開口すると、細かな白い粉が大量に落ちてきました。

上向きで切断するため、石膏ボードの粉が作業場所の周囲へ広がりやすく、開口後の掃除にも手間がかかりました。

PF管を確認するため1階の天井に作った点検口用の開口

PF管の位置を確認するため、1階の天井に点検口用の開口を作った直後の状態です。

 

開口したことで天井裏を直接確認できるようになり、2階から下ろしたPF管を探す作業や、1階の電話用モジュラージャック付近から差し込んだPF管を引き上げる作業ができるようになりました。

天井裏でPF管の端部とLANケーブルを固定するのが大変だった

2階側の壁内から天井裏へ出したPF管の端部と、そこから取り出したLANケーブルは、動いたり大きく垂れ下がったりしないように固定しました。

天井裏では、点検口から手や工具を入れて作業するため、見える範囲や手を動かせる範囲が限られます。

その状態でPF管の端部やLANケーブルを押さえながら固定する必要があり、思っていたよりも手間がかかりました。

1階の天井裏で2階側PF管の端部を固定した様子

1階の天井裏で2階側PF管の端部を固定した様子

 

固定作業には、HiKOKIの36V充電式インパクトドライバー「WH36DD」を使用しています。

なお、PF管は天井裏全体へ連続して配管していません。2階側と1階側の壁内部分へ、それぞれ約90cmのPF16を使用し、天井裏ではPF管から出したLANケーブルを引き回しています。

壁内の障害物と既存配線に注意が必要だった

壁内には、外から見えない障害物や既存配線があります。

そのため、PF管を壁内へ差し込んでも、必ず狙った位置へ出てくるとは限りません。

今回も、2階側と1階側からそれぞれPF管を通し、天井点検口から先端の位置を確認しながら配線経路を作りました。

特に1階側は、既存の電話用モジュラージャック付近からPF管を通しています。電話線を傷つけないよう、無理に押し込まず、天井裏へ出てくるPF管の位置を確認しながら少しずつ進めました。

1階の電話用モジュラージャック付近にLANケーブル取り出し位置を決めた施工前の様子

既存の電話用モジュラージャックの隣を、LANケーブルの取り出し位置にしました。

 

見えない壁内へPF管を通す作業では、力任せに押し込まず、天井点検口からPF管の位置を確認しながら進めることが重要だと感じました。

LAN壁内配線にかかった費用と作業時間

LAN壁内配線の材料費約1万円と費用に含めていない手持ちのPF管や工具のイラスト

今回新しく購入したLANケーブルやスイッチングハブ、配線部材などの材料費は約1万円でした。PF管と工具は手持ち品のため含めていません。

今回の通信環境の見直しに合わせて新しく購入した材料一式は、合計で約1万円でした。

この約1万円には、壁内配線に使用したCAT6A・7mだけでなく、ONUとルーター間に使用したCAT6A・5m、周辺機器用の2m、今後テレビへ使用する予定の10m、スイッチングハブ、天井点検口なども含まれています。

そのため、正確には「LAN壁内配線だけの材料費」ではなく、「今回の通信環境見直しに合わせて購入した材料一式の金額」です。

以前から持っていたPF16と作業工具は、この約1万円には含めていません。

作業は夫婦2人で行い、かかった時間は約4時間でした。

今回購入した材料一式は約1万円

今回の作業に合わせて購入した主な材料は、次のとおりです。

・2階から1階へ壁内配線したCAT6A・7m
・1階の周辺機器に使用するCAT6A・2m
・今後テレビへ使用する予定のCAT6A・10m
・ONUとルーター間に使用したCAT6A・5m
・BUFFALOの8ポートスイッチングハブ「LSW-8GSE/NBK」
・450角の天井点検口
・壁面のケーブル引き出し口などの配線部材

これらを合わせた購入金額が、約1万円です。

CAT6A・10mは今後テレビへ使用するために購入したもので、今回の壁内配線ではまだ使用していません。

販売店や購入時期によって価格は変わるため、約1万円は今回購入したときの実費です。

手持ちのPF管と工具は費用に含めていない

2階側と1階側の壁内に使用したPF16は、以前から持っていたものを再利用しました。

使用したPF16は、2階側に約90cm、1階側に約90cmで、合計約1.8mです。

また、高儀のシャークソー、タジマのG-SAW 240、針式下地探し「どこ太」、HiKOKIのインパクトドライバーやコードレスクリーナーなども、以前から所有していた工具です。

LAN壁内配線でPF管の固定に使用したHiKOKIの36VコードレスインパクトドライバWH36DD

PF管の固定などに使用したHiKOKIの36Vコードレスインパクトドライバ「WH36DD」も、以前から持っていた工具です。

そのため、約1万円の中にPF管代と工具代は含まれていません。

PF管や工具を一からそろえる場合は、今回よりも費用が高くなります。

作業時間は夫婦2人で約4時間

今回の作業は、夫婦2人で行い、作業時間は約4時間でした。

天井の石膏ボードを切ると大量の粉が出るため、1人が切断し、もう1人が下でちり取りを構えるなど、2人で分担して作業しています。

作業時間には、壁と天井の開口、450角の点検口の取り付け、PF管とLANケーブルの通線、スイッチングハブへの接続、パソコンとプリンターの接続確認、作業後の清掃を含みます。

ただし、住宅の構造や壁内の障害物、天井裏の広さによって、必要な作業時間は変わります。

費用を抑えられた理由

手持ちのPF管と工具を再利用しDIY施工でLAN壁内配線の費用を抑えた理由

手持ちのPF管や工具を再利用し、壁を大きく壊さず自分で施工したことで、LAN壁内配線の費用を抑えられました。

 

今回の費用を約1万円に抑えられた理由は、PF16や作業工具をすでに持っていたことです。

また、専門業者へ依頼せず、夫婦で天井点検口の取り付けからPF管の施工、LANケーブルの配線まで行ったため、施工費もかかっていません。

ただし、壁や天井の内部は外から確認できません。

電気配線や配管を傷つける可能性がある場合や、天井下地を切断してよいか判断できない場合は、無理にDIYせず、専門業者へ相談した方が安全です。

LAN壁内配線はDIYできる?実際に作業して感じた判断基準

今回の作業は、LANケーブルを通すだけではありませんでした。壁と天井の開口、天井点検口の新設、見えない壁内での経路探し、狭い天井裏でのPF管固定まで必要です。

材料費だけを見れば約1万円で施工できましたが、建物の状態によって難易度は大きく変わると感じました。

DIYを検討できるケース

自宅など壁や天井を開口できる建物で、下地や既存配線の位置を確認でき、途中で経路が作れないと分かったときに作業を中止できる方であれば、DIYを検討できると思います。

今回は点検口を新設して天井裏からPF管の位置を確認できたことと、開口・固定に必要な工具をすでに持っていたことが大きかったです。

業者へ頼んだ方がよいケース

賃貸住宅やマンション、壁内の構造が分からない建物、既存の電気配線や建物に必要な部材を避けられない場合は、無理に壁を開けない方が安全です。

高い天井で脚立作業が不安な場合、開口後の復旧まで必要な場合、PF管の経路を確認できない場合も、専門業者へ相談した方がよいと思います。

私も、壁内の部材や既存配線を安全に避けられない状態なら、今回の方法は中止していたと思います。

 

まとめ|2階から1階へのLAN壁内配線をDIYした結果

2階から1階へLANケーブルを壁内配線しパソコンとプリンターを有線接続した完成イラスト

2階から1階までLANケーブルを壁内配線し、1階のパソコンやプリンターを有線LANで接続できるようになりました。

今回は、2階にあるBUFFALOルーターから1階までCAT6A・7mのLANケーブルを通し、1階のパソコンとプリンターを有線LANで接続しました。

LANケーブルの配線経路は、2階の壁内、1階の天井裏、1階の壁内です。

壁内を通る部分には、以前から持っていたPF16を使用しました。

使用したPF管は、2階側に約90cm、1階側に約90cmの2本で、合計約1.8mです。

2本のPF管は天井裏で接続していません。2階側のPF管から出したLANケーブルを天井裏で引き回し、電話線付近に設けた1階側のPF管へ通しています。

一番苦労したのは、外から見えない壁内へPF管を通す作業と、450角の天井点検口を新しく取り付ける作業でした。

天井点検口の開口では石膏ボードの粉が大量に出たほか、開口部分の角付近に桟木が2本重なっており、切断にも苦労しました。

作業は夫婦2人で行い、作業時間は約4時間です。

今回の通信環境見直しに合わせて購入した材料一式は約1万円でした。ただし、この金額には、以前から持っていたPF16と作業工具は含めていません。

施工後、1階のパソコンを有線LANで接続して通信速度を測定したところ、今回の実測値は710Mbpsでした。

ただし、速度が改善した理由をCAT6Aだけに限定することはできません。

最大100Mbpsから最大1Gbpsへの回線変更、古いLANケーブルの交換、Wi-Fiから有線LANへの変更、Giga対応スイッチングハブの設置など、複数の条件が重なった結果と考えています。

壁や天井を開口する作業は簡単ではありませんでしたが、室内へ長いLANケーブルを這わせず、1階のパソコンとプリンターを安定した有線LANで使用できるようになりました。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回の作業内容が、2階から1階へLANケーブルを壁内配線したい方の参考になれば幸いです。

 

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