【DIY奮闘記】平屋Y物件に霧ヶ峰エアコンを自力で新設!ブレーカー増設から穴あけまで全部やってみた

古い平屋にエアコンを新設しようと決意したものの、直面したのは 「ブレーカーが足りない」「砂壁にどう穴を開ける?」「アース棒はどこに打つ?」 という三重苦。

しかし、第2種電気工事士の資格を持つ「DIYゴリラおやじ」としては、ここで業者に頼んだら負け。

一般的にエアコン取付だけなら資格は不要ですが、今回はブレーカー増設を伴うため電気工事士資格が必須です。


この記事では、三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W(ピュアホワイト)を平屋にDIYで取り付けた実録をまとめました。

霧ヶ峰MSZ-GV2225-Wを平屋にDIY取付!まずは使用した部材と工具を紹介

夏場の必需品「エアコン」を自分の手で取り付けたい!そう思ったDIY好きの方に向けて、この記事では三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W(ピュアホワイト)を平屋物件にDIYで新設した奮闘記をお届けします。

今回はただの設置作業ではありません。

ブレーカー増設(パナソニックHB型BS1112・20A)、VVF2.0配線の施工、砂壁に直径70mmの穴あけ、アース棒の打ち込みまで、すべて自分の手で行いました。

特に「ホルソーが無かったため鑿と玄翁で穴を開ける」という荒業に挑戦し、無事エアコンを稼働させることに成功。

この記事では、実際に使用した部材・工具リストから作業の流れまで、エアコンDIY取付のリアルな記録を公開します。

 

使用した部材一覧

  • 霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W [ピュアホワイト] 6畳用

  • 関東器材 配管セット (2分3分 3.5m・電線入り) 35P-203SP (アマゾン購入)

  • パナソニック HB型シリーズ BS1112(20A)

  • VVFケーブル 2.0mm×2心  10m

  • パナソニック(Panasonic) 露出コンセント 2P 角型コンセント WK1012W   20A 1個

  • エアコン配管化粧カバー(ウオ-ルコーナ-・直管エアコンダクト・フリ-コ-ナ-自在継手・端末カバ-・ジョイント直線継手・つば付き貫通スリ-ブ)

  • アース棒 1本 90cm

  • アース線2.0mm (切売1m)

  • 裸圧着端子 1個

  • ステップル釘 30本程度

  • 樹脂製エアコン架台 2個

  • 室内機取付用板

使用した工具一覧

  • 真空ポンプ&エアコン工事レンタル工具セット(R32/R410a対応・5日間レンタル)(ヤフオク推奨)

    内容品
    プラスチック工具箱 1個
    真空ポンプ取り扱い手引書1冊
    真空ポンプ1個
    真空ゲージ1個
    チャージバルブ付きチャージホース1組
    モンキーレンチ1本
    六角レンチ2本
    ポンプ用オイル1個
    2分用フレアトルクレンチ1本
    3分用フレアトルクレンチ1本

  • プラス/マイナスドライバー

  • カッターナイフ

  • VVFストリッパー

  • ペンチ

  • 圧着工具

  • インパクトドライバー(木工用ドリルビット使用)

  • ※70mmホルソーが無かったため「鑿+玄翁」で代用

 

用意する部材や工具は、多い方ですかね?

工具は、手持ちの物で無いものはレンタル対応しています。

レンタル品をすべて購入すると、6万円くらい必要なんです。

エアコン取付を、7台以上取り付けるなら購入もありですが自宅や投資物件程度なら、年1回くらいの使用なのでレンタルで対応しています。


ブレーカーをDIYで増設【パナソニックHB型 BS1112・20Aの取り付け手順】

ブレ-カは種類がたくさんあるんですよ!

特に築古戸建てだと、現行で使われていない分電盤が多く分電盤に合うブレ-カを調べるのは大変ですが….

どう調べるか?

今回、ChatGPT に分電盤の写真をアップしてブレ-カの型式を調べたら教えてくれたんですよ!

すごい時代になりましたよね…

即購入して合わせてみたら同じものでした!

 

既存分電盤の確認と安全対策(写真あり)

写真左から

  • メインブレーカー(漏電遮断器付)
     左端の「30A」と表示されている大きなブレーカー。
     → 家全体の主幹となるブレーカーで、過電流や漏電時に電気を遮断します。

  • 漏電遮断器
     
     → 漏電を検知して遮断する専用のブレーカーです。

  • 分岐用安全ブレーカー群(子ブレーカー)
     右側の黒いスイッチが並んでいる部分。
     → 各回路(照明・コンセント・キッチン・エアコンなど)へ分岐するためのブレーカーです。

子ブレ-カ-が3つ取り付けられていますが、もう1つ空きがあるので4つ目に新しいブレ-カ-を取り付けします。

作業をする時は、必ずメインブレーカーを切ってから作業する事!

 

 

今回のエアコン専用コンセントには、VVFケーブル2.0mm×2心を使用しました。


ではなぜこのサイズを選んだのか、スペック表と計算を元に解説します。


霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W の消費電力(カタログ値)

運転モード 消費電力(W) 電流換算(A)
冷房 655W(最小165W~最大940W) 最大9.4A
暖房 470W(最小135W~最大1315W) 最大13.2A

👉 最大値を見ても 13.2A 程度なので、15A回路でも理論上はOKです。


VVFケーブルの許容電流

ケーブルサイズ 許容電流(A)
VVF 1.6mm 約27A
VVF 2.0mm 約37A

👉 1.6mmでも十分ですが、余裕を見て2.0mmを選ぶと、電圧降下や発熱のリスクをさらに減らせます。


子ブレーカー容量の選び方

  • 最低条件:15A以上

  • 推奨条件:20A(余裕を持たせるため)

👉 今回は「パナソニックHB型 BS1112(20A)」を採用しました。

まとめると

  • 最低限なら:子ブレーカー15A+VVF1.6mmでも使える

  • おすすめは:子ブレーカー20A+VVF2.0mm

  • なぜなら → 「電線の発熱防止」「将来的な安定性」「安心感」

BS1112の取り付け&VVF2.0結線(写真あり)

拡大すると、赤と白の絶縁キャップが刺さっています。

絶縁キャップを外して新しい子ブレ-カ-を差し込みます。

ビスカバ-を取り付けてしまいビスが見にくいですが、

差し込んだら、赤白各部にビスがあるので抜けないように締め付けます。

 

 

他の子ブレ-カ-と同じように、白黒VVFケーブル差し込んでビスで締め付けます。

これだけの作業ですが、第2種電気工事士の資格が必要です。

室内露出配線で、分電盤からコンセントへ

エアコン専用コンセントとして設置

VVFケーブルを天井裏に隠してエアコン近くの天井裏から露出させてコンセントを設置する方法がプロの仕事ですが、素人なので無理せず露出配線で施工!

 


砂壁に70mm穴あけ!ホールソー無しで開ける荒技DIY

新規でエアコンを設置する作業に壁の穴開けがあります。

エアコン室内機からエアコン室外機配管を繋ぐために通す穴です。

恐らく..プロの職人さんから見たら…「ふざけんな!」レベルの荒技で作業しています….

穴位置の決め方と下準備(写真あり)

穴を開ける場所は、エアコンを取り付ける位置で決まります。

エアコンの背板を借り当てして、穴の位置を決めます。

一度、穴を開けてしまったら後戻りできません! 穴の大きさに注意です!

ホールソー無し!インパクト+ノミで開けた方法【初心者は真似注意】

 

工具 使い方 注意点
インパクト+木工用ドリル 70mmの円周に沿って、穴を連続で開ける 穴位置がずれると楕円になる
ノミ+玄翁(金槌) ドリルで繋がった部分を叩いて削り、丸穴に整える 削りすぎ注意。力任せにやると壁が割れる

👉 こうして強引に穴を広げ、最終的に丸穴っぽい形に仕上げました。

大きさは70mm必要で通常ホルソを使って丸い穴を開けますが、借りたホルソが古いせいか切れ味が悪く全然穴が開きません。

そこで、インパクトに木工用のドリルを使い、70mm位の穴位置に丸く打ち抜きます。

ドリルで開けた穴に、ノミと金づちで細かく削り丸穴を作ります。

こんな穴あけを、やる人いないと思いますので…要注意です!

穴が少し凸凹でも、つば付き貫通スリ-ブを使えば荒削りの穴でも、きれいに隠せます。

  • 荒削りで凸凹な穴でも、**つば付きのスリーブ(カバー)**を差し込めば見た目はスッキリ。

  • さらに防水・断熱の効果もあるため必須部材。

💡 多少ガタガタでも「スリーブで隠せる」と思えば、心理的なハードルも下がります。

 


室外機のアース棒を地面に打ち込む方法【完成写真のみ】

エアコン室外機の設置では、アース(接地)作業が必須です。


これは、万が一エアコン内部で漏電が起きたときに、人が感電しないよう電気を大地に逃がすための大切な工程です。

種別 使用電圧 接地抵抗値の基準
D種接地 300V以下(一般家庭用) 500Ω以下(漏電遮断器ありの場合)

エアコン室外機に必要なアース作業は「D種接地」作業になります。

D種接地作業は、使用電圧300V以下で接地抵抗値は、漏電遮断器があれば、500Ω以下です。

接地線の太さは1.6mm以上です。

 

アース棒の長さ・太さの選び方

接地抵抗計が無いので正確には測れませんが、アース棒は長ければ抵抗値が低くなるので、ホームセンタ-で一番長い90cmの物を使います。

90cmのアース棒でも2,000円以内で安く購入できるので、接地抵抗計が無いなら長いアース棒がおすすめです。

心配なら、90cmのアース棒2本を、1m離して並列に打ち込むといい見たいです。

古いエアコンの室外機を見るとアース線を取り付けていない家がチラホラありますよね?

そこまで気にしなくてもいいのかな?と考えさせられますが新しいエアコンを見るとほぼ100%アースされているから必須ですね。

アース線は、1.6mm以上必要なので、2.0mmを購入します。

余裕をもって1m購入しました。

どこまで打ち込めばOK?深さの判断基準

 

ア-ス棒を打ち込みするときは、金づちで打ち込みします。

打ち込む前に、30cmくらい穴を掘ってからア-ス棒が30cm下まで沈むまで打ち込みします。

頭が少し見える程度まで打ち込み、アース線を裸圧着端子+クランプで固定

打ち込みが終わったら穴を埋めて完了です。

 

 


室内機の壁掛け・配管・試運転まで一気に完了

エアコン室内機側に3.5mもある配管を接続してから、室内から外に向かって壁に開けた穴に配管を通します。

エアコン配管は、室内機から室外機までの長さが取り付ける場所によって違います。

長さに合わせてフレア配管を作る必要があります。

フレア配管を作るには、別の工具が必要になり作るときにフレア部分の加工が上手に作れないとエアコンガス漏れの原因になります。

なので、長さ別に切り売りしている配管セットを購入すると失敗するリスクも減るし、セット品なのでVVFケーブル2.0mmの3心やドレンホ-スなど必要な部材も揃っているのでお勧めです。

配管接続には、専用のトルクレンチが必要になります。

トルクレンチは、レンタル品の中にセットで入っているのでエアコンガス漏れが無いように規定トルク接続します。

エアコン室内機を背板に取り付けて配管が、つば付き貫通スリ-ブ綺麗に収まっているか確認します。

ここがキツキツになっていると、エアコンドレンホ-スが潰れて水が外に逃げられず室内機からボタボタと漏れてしまいます。

 

外側は、エアコン配管カバ-を使って穴を隠します。

取り付けてから分かったんですが、フリ-コ-ナ-自在継手の取り付け方をもう少し考えて取り付ければよかったです。

抜けることは無いはずですが、かなり無理やり取り付けた感が強いです。

 

エアコン室外機側も接続して取り付け完了です。

エアコン配管が、3.5mあり少し長めです。3mの配管セットの購入でも良かったかもですが、配管が短くて届かないと困るので長めで購入してエアコン室外機裏で巻いて隠します。

エアコン配管が長めだと、少し室外機も移動できるので….一応メリットだと思う!

全部の接続が完了したら、エアコン専用ブレ-カ-をONして試運転をします。

試運転は、エアコン室外機本体の「運転スイッチを7秒長押し」すると始まります。

冷たい風が出れば完了です!


業者依頼とDIYの費用比較【霧ヶ峰エアコン取付はいくら節約できた?】

 

項目 DIY 業者依頼 差額(節約額)
エアコン取付工事 0円 15,000円 15,000円
壁穴あけ工事 0円 10,000円 10,000円
コンセント取付工事 0円 13,000円 13,000円
部材費(本体含む) 69,000円 75,500円 6,500円
合計 69,000円 113,500円 44,500円の節約!

エアコン取付工事を業者に依頼すると、取付工賃15,000円前後・壁穴あけ10,000円・専用コンセント工事13,000円といった費用が発生します。
さらに、部材費は業者仕入れ価格に上乗せされるため、合計で約11万円前後になるケースが多いです。

一方で、今回のようにDIYで挑戦すれば、部材費(エアコン本体含む)69,000円のみで済み、合計で約44,500円の節約が可能です。


実際に数字で比較すると、DIYによるコストカット効果がはっきりと分かります。

ただし、エアコン取付には以下のような注意点があります。

  • 電気工事士資格が必要な作業がある(専用回路・ブレーカー増設・コンセント新設など)

  • 真空引きには**専用工具(真空ポンプやゲージマニホールド)**が必要

  • 穴あけ位置や配管処理を間違えると雨漏りや故障の原因になる

これらをクリアできる知識や資格があればDIYは非常に有効ですが、そうでない場合は業者依頼が安心です。

👉 まとめると…

  • 節約重視・資格あり → DIY

  • 安心・保証重視 → 業者依頼

自分のスキル・環境・時間に合わせて選択するのがベストです。


まとめ|エアコンDIYで学んだこと&次回やるならこうする

今回の霧ヶ峰エアコン取付DIYで、一番大きかったのは「やればできる」という実感でした。


分電盤にブレーカーを増設するのは正直ビビりましたが、資格を持っているからこそ挑戦できた部分。安全に作業すれば問題なく取り付けられると学びました。

そして、砂壁への70mm穴あけ

ホルソー無しでインパクト+ノミで強引に開けましたが…これは本当に大変でした。


「やれば何とかなる」ものの、効率と仕上がりを考えれば、次回は素直にホルソーを使おうと思います。

最後に費用面。
業者に頼めば11万円以上かかった工事が、DIYだと本体込みで7万円弱。
約4万5千円の節約になったのは大きな成果です。
DIYの費用対効果を数字で実感できたのも今回の収穫でした。


次回やるならこうする

  • 壁穴あけは ホルソー必須!作業効率も仕上がりも段違い

  • コンセント配線は 隠蔽配線に挑戦。露出配線でも動作には問題ないけれど、見た目をもっとすっきりさせたい


まとめると、エアコンDIYは「資格・工具・根性」が揃えば十分可能。


そしてなにより、節約できる金額以上に、経験値が財産になると感じました。

 

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