築古戸建てを購入したとき、この家は約10年空き家になっていました。
購入後に各排水桝を点検してみると、どの桝も砂で埋もれているような状態で、まずはケルヒャーのパイプクリーナーホースを使って排水管や桝の清掃から始めました。
その中で特に気になったのが、トイレの排水桝です。
トイレ本体からの流れが極端に悪いわけではありませんでしたが、和式水洗トイレから今風の節水型洋式トイレに交換したあと、排水量が少なくなったこともあり、桝の中にトイレットペーパーが残ることがありました。
調べてみると、以前の和式トイレは大で約15L流れていたのに対して、新しくした洋式トイレは大で約5L。水量を8Lに増やすこともできましたが、しばらくは5Lのまま使い、大のあとはバケツで追い水をしていました。
追い水をすればトイレットペーパーは浄化槽側へ流れていきましたが、桝のコンクリートが欠けていたり、長年の使用で削れていたりして、どうしても流れ方が気になっていました。
本来なら排水桝の交換や排水管の勾配修正まで行うのが理想だと思います。
ただ、排水管のライン上にはガス管や浴槽の配管、井戸の給水管もあり、大がかりな工事になる可能性が高いため、今回は応急的に排水桝の欠けをモルタルでDIY補修することにしました。
この記事では、築古戸建てのトイレ排水桝にトイレットペーパーが残っていた原因、ケルヒャーでの排水管洗浄、モルタル補修で苦労した点、補修後の水流確認まで、実際に作業した流れで紹介します。
築古戸建て購入時、排水桝は砂で埋もれていた

購入直後の排水桝は、砂や泥がかなり溜まっていました。まずは流れを確認できる状態にするため、手作業で掃除しました。
築古戸建てを購入したとき、最初に気になったのは室内の傷みだけではありませんでした。
この家は約10年空き家だったこともあり、水回りを使う前に、まず屋外の排水桝を確認することにしました。
見た目では分かりませんが、排水桝の中に砂や泥が溜まっていると、水の流れが悪い原因になります。
実際にフタを開けてみると、思っていた以上に砂や泥が溜まっていて、まずは排水経路を掃除しないと、トイレの流れが良いのか悪いのか判断できない状態でした。
フタを開けると砂・泥・落ち葉が溜まっていた

購入直後の排水桝は、砂や泥がかなり溜まっていました。まずは流れを確認できる状態にするため、手作業で掃除しました。
実際にフタを開けてみると、排水桝の中には砂や泥、落ち葉のようなゴミがかなり溜まっていました。
見た瞬間に、
「これはまず掃除しないと、流れが良いのか悪いのかすら判断できない」
と思いました。
排水桝は普段あまり見る場所ではありませんが、空き家期間が長い築古戸建てでは、外から砂や泥が入り込んでいることがあります。
この家も同じで、まずは桝の中に溜まった砂や泥を取り除くところから始めました。
掃除してから水を流し、排水経路を確認

砂や泥を取り除いたあと、水を流して排水の流れ方を確認しました。桝を掃除すると、コンクリートの欠けや水残りも見えやすくなります。
砂や泥を取り除いたあと、水を流して排水の流れ方を確認しました。
この時点では、完全に詰まっている感じはありませんでした。
ただ、桝の底や排水の通り道が見えるようになると、コンクリート部分の傷みや水の残り方も分かるようになります。
築古戸建てでは、いきなり「トイレが悪い」「配管が悪い」と決めつけるより、まず排水桝を掃除して、流れを確認できる状態にすることが大事だと感じました。
特に気になったのがトイレの排水桝だった
家全体の排水桝を掃除して流れを確認していく中で、特に気になったのがトイレの排水桝でした。
トイレ本体が詰まっている感じではありません。
便器からの流れ自体は普通に見えました。
ただ、排水桝を開けて確認すると、浄化槽側に水が残っている感じがあり、コンクリート部分の欠けや削れも気になりました。
この時点ではまだ「すぐに修理しないと使えない」という状態ではありませんでしたが、一度見てしまうと、どうしても気になってしまいました。
このあと、和式水洗トイレから節水型の洋式トイレに交換したことで、水量の少なさも気になるようになり、トイレットペーパーが桝に残ることを意識するようになりました。
トイレ本体ではなく、排水桝に紙が残るのが気になった
排水桝を掃除して水の流れを確認していく中で、特に気になったのがトイレの排水桝でした。
トイレ本体からの流れが極端に悪いとは感じていませんでした。
ただ、屋外の排水桝を開けて確認すると、トイレットペーパーが桝の中に残ることがありました。
トイレ自体は使えているのに、桝を見ると紙が残っている。
この状態を見ると、どうしても「このまま使い続けて大丈夫なのか?」と気になってしまいました。
便器の流れ自体は悪く感じなかった
最初に確認したとき、トイレ本体からの流れが明らかに悪いとは感じませんでした。
便器の中で水があふれそうになる、ゴボゴボ音がする、流したあとに便器内へ戻ってくる、というような症状もありません。
そのため、最初から「トイレ本体が詰まっている」とは思いませんでした。
ただ、築古戸建ての場合、便器の中だけを見ていても排水経路全体の状態は分かりません。
実際に屋外の排水桝を開けてみると、便器側では分からなかった違和感がありました。
桝を見るとトイレットペーパーが残っていた
トイレを流したあとに排水桝を確認すると、桝の中にトイレットペーパーが残ることがありました。
完全に詰まっているわけではありません。
追い水をすれば、紙は浄化槽側へ流れていきました。
ただ、桝の中に紙が残っているのを一度見てしまうと、どうしても気になります。
「今は流れているけど、このまま使っていたらいつか詰まるのではないか」
そう思うようになり、排水桝の状態をさらに確認することにしました。
この紙残りが気になり始めたきっかけのひとつが、和式水洗トイレから節水型の洋式トイレに交換したことでした。
和式から節水型洋式トイレに変えて水量不足を感じた

和式水洗トイレから節水型の洋式トイレへ交換。便器内では問題なく流れても、築古戸建てでは排水桝までの流れも確認した方が安心です。
トイレの排水桝にトイレットペーパーが残るのを気にするようになったきっかけのひとつが、和式水洗トイレから洋式トイレへ交換したことでした。
以前の和式水洗トイレは、流す水の量が多く、勢いで排水桝から浄化槽側まで押し流しているような印象がありました。
しかし、今風の洋式トイレに交換してからは、便器内では普通に流れているように見えても、屋外の排水桝まで確認すると「水量が少ないかもしれない」と感じるようになりました。
築古戸建ての場合、便器だけ新しくしても、屋外の排水桝や浄化槽までの排水経路は古いままです。
そのため、節水型トイレの少ない水量と、古い排水桝の状態が合わさると、桝の中に紙が残りやすくなることがあるのではないかと感じました。
便器だけを見ると普通に流れているように見えても、屋外の排水桝まで見ると水量の差を感じました。
和式トイレのときは水量が多かった
以前は和式の水洗トイレでした。
和式トイレのときは、流す水の量が多く、排水桝まで勢いよく流れているように感じていました。
調べてみると、以前の和式トイレは大で約15Lほど流れていたようです。
水量が多い分、排水桝の多少の段差や古さがあっても、トイレットペーパーを浄化槽側へ押し流す力があったのかもしれません。
洋式トイレに交換すると流れる水の量が少なくなった
その後、今風の洋式トイレに交換しました。
便器自体はきれいになり、使い勝手も良くなりましたが、実際に流してみると水量の少なさが気になりました。
新しく取り付けた洋式トイレは、初期設定では大洗浄が約5Lほどでした。
水量を約8Lに増やすこともできるようでしたが、最初は5Lのまま使っていました。
便器の中だけを見ると普通に流れているように見えます。
ただ、屋外の排水桝まで確認すると、以前の和式トイレのときよりも水の押し流す力が弱くなったように感じました。
便器は流れても、排水桝では紙が残ることがあった
洋式トイレに交換してから、特に気になったのが排水桝の中のトイレットペーパー残りです。
便器内で詰まるわけではありません。
流した水が戻ってくることもなく、トイレ本体だけを見れば普通に使えていました。
しかし、屋外の排水桝を開けて確認すると、トイレットペーパーが桝の中に残ることがありました。
追い水をすれば紙は浄化槽側へ流れていきましたが、節水型トイレの水量だけでは、古い排水桝や緩い勾配には少し足りないのではないかと感じました。
この状態を見てから、大をしたあとはバケツで12Lの追い水をするようになりました。
完全に詰まっているわけではないものの、排水桝に紙が残るのを見ると気になってしまい、その後しばらくは大をしたあとに追い水をしながら使うようになりました。
2年間、追い水しながら使っていた
トイレの排水桝にトイレットペーパーが残ることが気になってから、しばらくは追い水をしながら使っていました。
完全に詰まっているわけではなく、トイレ自体は普通に使えていました。
ただ、大をしたあとに排水桝を確認すると、桝の中にトイレットペーパーが残ることがあり、そのままにしておくのがどうしても気になりました。
そこで、大をしたあとはバケツで水を追加して流すようにしました。
新しく取り付けた洋式トイレは、初期設定では大洗浄が約5Lでした。
以前の和式水洗トイレは大で約15Lほど流れていたようなので、築古戸建ての古い排水経路には、節水型トイレの水量だけでは少し弱いのではないかと感じました。
追い水をすると、桝に残っていたトイレットペーパーは浄化槽側へ流れていきました。
つまり、排水管が完全に詰まっていたわけではありません。
水量を足せば流れるので、排水経路そのものが完全にダメというより、桝の欠けや削れ、水の残り方、水量の少なさが重なっていたのだと思います。
この状態で、結果的に約2年間使い続けていました。
その間、排水桝が詰まってあふれたり、トイレが使えなくなったりすることはありませんでした。
ただ、気持ちの面ではずっと引っかかっていました。
完全に詰まっているわけではないのに、毎回どこか不安が残る。
「今は流れているけど、このままで本当に大丈夫なのか」
「いつか紙が引っかかって詰まるのではないか」
そんな不安がありました。
完全に壊れているわけではないから後回しにしていましたが、排水桝の欠けや水残りが気になっていたので、最終的にDIYで応急補修してみることにしました。
【追い水していたときの状態】
・大のあとにバケツで約12Lの水を追加していた
・追い水をすれば紙は浄化槽側へ流れていた
・完全な詰まりではなかった
・排水桝があふれることもなかった
・ただし、桝に紙が残るのがずっと気になっていた
・結果的に約2年間、その状態で使っていた
追い水をすれば流れるとはいえ、根本的な原因を確認しないまま使い続けるのは不安でした。
そこで、あらためてトイレの排水桝を詳しく確認してみることにしました。
まずはケルヒャーで排水管と桝を洗浄
排水桝を補修する前に、まずは排水管と桝の洗浄から行いました。
いきなりモルタルで補修しても、排水管の中に詰まりや汚れが残っていると、本当の原因が分かりにくいと思ったからです。
今回のトイレ排水桝から浄化槽までは、直線で約7mありました。
そこで、ケルヒャーのパイプクリーニングホースを使って、桝から浄化槽側へ向けて排水管の中を洗浄しました。
実際に洗浄してみると、パイプ内で大きな詰まりがある感じはありませんでした。
ホースも奥まで入っていき、水も流れていたので、排水管の中が完全に詰まっている状態ではなさそうです。
その後、ケルヒャーで排水桝の中も洗浄しました。
桝の中に付いていた汚れや泥が落ちると、コンクリートの欠けや長年の使用による削れが、よりはっきり分かるようになりました。
この時点で、今回気になっていた紙残りは、パイプの完全な詰まりというより、排水桝の欠け・削れ・水の残り方が関係しているのではないかと感じました。
排水桝の補修に入る前に、まずは砂・泥・紙残りを落として、流れ方を見える状態にするのが大事でした。
汚れたままモルタルを盛っても原因が分かりにくいので、先に洗浄用ホースやブラシを用意しておくと確認しやすいです。
DIYで簡易的に配管洗浄するならこれ
排水管洗浄ホースを確認する
排水管の詰まりを疑い、先に洗浄した

使用したケルヒャーのパイプクリーニングホース。排水管の中を洗浄するために使いました。
排水桝の欠けを補修する前に、まず排水管の中を洗浄しました。
理由は、桝だけを直しても、排水管の中に詰まりがあれば根本的な改善にならないからです。
トイレットペーパーが桝に残る原因が、桝の欠けなのか、排水管の詰まりなのか、先に確認しておきたいと思いました。
築古戸建ての場合、排水桝だけでなく、排水管の中にも長年の汚れや砂が残っている可能性があります。
そのため、モルタル補修の前にケルヒャーで洗浄して、まず排水経路をできるだけきれいにすることにしました。
桝から浄化槽までは直線で約7mあった

排水桝から浄化槽側へ向けて洗浄するため、ホースを準備しました。
今回のトイレ排水桝から浄化槽までは、直線で約7mありました。
そこで、ケルヒャーのパイプクリーニングホースを使って、桝から浄化槽側へ向けて排水管の中を洗浄しました。
使用したのは7.5mタイプのパイプクリーニングホースです。
桝から浄化槽までが約7mだったので、7.5mタイプでも距離的には足りました。
ただし、排水管の曲がりや入れ方によっては届きにくいこともあると思うので、排水管の距離が長い場合は、ホースの長さを事前に確認しておいた方が安心です。
パイプ内に大きな詰まりは感じなかった

排水桝からパイプクリーニングホースを入れて、浄化槽側へ向けて洗浄しました。
パイプクリーニングホースを入れて洗浄してみると、排水管の中で大きく引っかかる感じはありませんでした。
水も流れていたので、排水管が完全に詰まっている状態ではなさそうです。
もしここでホースが奥まで入らない、水が戻ってくる、汚水があふれるような状態なら、排水管内の詰まりや勾配不良を疑った方がいいと思います。
今回の場合は、パイプ内の詰まりというより、排水桝の形や水の残り方の方が気になりました。
桝を洗うと欠けや削れがはっきり見えた

排水管を洗浄したあと、排水桝の中も高圧洗浄。汚れが落ちると、欠けや削れが見えやすくなりました。
排水管を洗浄したあと、排水桝の中もケルヒャーで洗いました。
汚れや泥が付いたままだと、コンクリートの状態が分かりにくいからです。
実際に洗ってみると、桝の底や排水の通り道の欠け、長年の使用による削れがはっきり見えるようになりました。
この時点で、本当は桝交換をした方がいい状態だとは感じました。
ただ、排水管のライン上にはガス管や浴槽の配管、井戸の給水管もあり、勾配修正や桝交換までやると大がかりな工事になります。
そのため今回は、本格修理ではなく、排水の流れを邪魔していそうな部分をモルタルで応急補修することにしました。
排水桝を確認すると欠け・削れ・水残りがあった

排水桝を洗浄すると、コンクリートの欠け・削れ・水残りがはっきり分かりました。紙が残る原因のひとつではないかと感じた部分です。
ケルヒャーで排水管と桝を洗浄したあと、あらためてトイレの排水桝を確認しました。
パイプの中に大きな詰まりは感じませんでしたが、桝の中を見ると、コンクリート部分の欠けや削れがかなり気になりました。
写真でも分かるように、排水が流れる部分のコンクリートが傷んでいて、水がスムーズに抜けきらず、浄化槽側に少し水が残っているような状態でした。
完全に流れが止まっているわけではありません。
ただ、トイレットペーパーがこの桝の中で一度引っかかるように残ることがあり、「これは水量だけの問題ではなく、桝の形も関係しているかもしれない」と感じました。
本当は、この状態なら排水桝の交換や排水管の勾配修正まで考えた方が良いと思います。
ただ、今回は大がかりな工事ではなく、まずは流れを邪魔していそうな欠けや削れをモルタルで応急補修することにしました。
コンクリート部分の欠けが気になった
排水桝を洗浄して一番気になったのが、コンクリート部分の欠けです。
汚れが付いている状態では分かりにくかったのですが、ケルヒャーで洗ってみると、排水が流れる部分の形が崩れているのが分かりました。
排水桝は、ただ水を受ける箱ではなく、水や紙がスムーズに流れるように底の形が作られています。
その部分が欠けて段差のようになっていると、トイレットペーパーが一度そこで止まりやすくなるのではないかと感じました。
長年の使用で桝の底が削れていた
欠けだけでなく、長年の使用による削れのような傷みもありました。
築古戸建てなので、排水桝もかなり年数が経っています。
毎日使う排水の通り道なので、少しずつコンクリートが傷んだり、角が崩れたりしても不思議ではありません。
本当は、この状態なら桝を交換した方がきれいに直せると思います。
ただ、桝交換となると掘削や配管まわりの確認も必要になり、かなり大がかりな工事になります。
今回は、将来的に大きな工事をするときに桝交換や勾配修正も検討することにして、まずは応急的に補修する判断にしました。
浄化槽側に水が残っていた
もうひとつ気になったのが、浄化槽側に水が少し残っていることです。
水がまったく流れないわけではありません。
ただ、流したあとに桝の中に水が残っているのを見ると、勾配が少し緩くなっているのではないかと感じました。
築古戸建ての場合、地震や地盤の動き、長年の使用で排水管まわりが少しずつ変わっている可能性もあります。
今回の家では、排水管のライン上にガス管や浴槽の配管、井戸の給水管などもあるため、勾配を直すとなると簡単なDIYでは難しいと感じました。
そのため、今回は勾配そのものを直すのではなく、桝の中で紙が引っかかりそうな欠けや削れを少しでも整えることを優先しました。
防水モルタルで排水桝をDIY補修した
排水管と排水桝を洗浄したあと、欠けや削れが気になっていた部分を防水モルタルで補修しました。
今回の目的は、排水桝を新品のように直すことではありません。
本当は桝交換や勾配修正までできれば理想ですが、そこまでやると大がかりな工事になります。
今回はあくまで応急補修として、トイレットペーパーが引っかかりそうな欠けや段差を少しでもなだらかにして、水が流れやすい形に整えることを目的にしました。
今回使った材料は防水モルタルとセメピタ

今回使用した防水モルタルとセメピタ。実際に作業してみると、1.3kgではかなり少なく感じました。
今回使ったのは、防水モルタルとセメピタです。
最初は、防水モルタル1.3kgあれば足りると思っていました。
ただ、実際に排水桝の欠けや削れを埋めようとすると、思っていた以上に量が必要でした。
作業してみると1.3kgでは全然足りず、途中で砂を追加してかさ増ししながら補修しました。
軽い欠けだけなら少量でも足りるかもしれませんが、今回のように桝の底や流れ道をある程度整えたい場合は、最初から5kgくらい用意しておいた方が安心だと感じました。
今回は大掛かりな排水工事ではなく、欠けた部分を防水モルタルでならす応急補修です。
作業自体は地味ですが、コテ・手袋・防水モルタルがないときれいに形を作れません。
排水の流れ道をふさがないように、少しずつ整えるのがポイントです。
排水桝補修に使う材料を確認する
防水モルタルを練って補修準備

防水モルタルを練って補修準備。排水桝の中に盛るため、少し硬めの方が扱いやすく感じました。
まずは防水モルタルを容器に入れて、水と混ぜながら練っていきました。
排水桝の中で作業するため、あまりシャバシャバにしすぎると盛った部分が流れてしまいます。
逆に硬すぎると、欠けた部分にうまくなじまず、形も作りにくくなります。
実際にやってみると、少し硬めに練って、手で盛れるくらいの状態にした方が作業しやすかったです。
このあたりは、壁や床の補修とは違い、排水の流れを意識しながら形を作る必要があるので、思ったより感覚が必要でした。
欠けた部分にモルタルを盛っていく

欠けや削れが気になる部分に防水モルタルを盛っていきます。排水の流れを邪魔しない形に整えるのがポイントです。
防水モルタルを練ったら、欠けていた部分や削れていた部分に少しずつ盛っていきました。
この作業で意識したのは、ただ穴を埋めることではなく、水とトイレットペーパーが引っかかりにくい形にすることです。
排水桝の中は狭く、姿勢も悪くなるので、思ったより作業しにくかったです。
コテだけできれいに整えようとすると細かい部分に届きにくく、最終的には手袋をした手でモルタルを盛って整形した方がやりやすいと感じました。
特に排水管の入口まわりや、桝のカーブ部分は、紙が引っかかりやすそうな段差をできるだけ減らすように意識しました。
コテより手で整形した方が作業しやすかった

コテだけでは整形しにくかったため、手袋をした手でモルタルを盛って形を整えました。
実際にやってみて一番感じたのは、排水桝の中はコテだけでは作業しにくいということです。
桝の中は狭く、角度も悪いため、コテを入れても思ったようにモルタルを押さえられませんでした。
そこで、途中からは防水手袋をした手でモルタルを盛り、指で形を整えるようにしました。
見た目をきれいに仕上げるというより、水が引っかからずに流れるようにすることを優先しています。
正直、左官職人さんのようなきれいな仕上がりではありません。
ただ、今回の目的は応急補修なので、欠けた部分を埋めて、紙が止まりそうな段差を減らせればOKという考えで作業しました。
モルタルの量が足りず、最低限の補修になった

モルタルを盛ったあとの状態。今回は材料が少なかったため、気になる部分を中心に最低限の補修になりました。
今回の反省点は、防水モルタルの量が足りなかったことです。
最初は1.3kgで足りると思っていましたが、排水桝の欠けや削れを整えようとすると、想像以上に材料を使いました。
途中で砂を追加してかさ増ししましたが、それでも全体をしっかり補修するには足りませんでした。
結果的に、今回は気になっていた部分を中心に、最低限の補修になりました。
もし同じように排水桝を補修するなら、軽い補修でも余裕を見て5kgくらい用意しておいた方が安心だと思います。
材料が少ないと、途中で「ここも直したいけど足りない」という状態になります。
水が流れやすいように形を整えた

補修後の排水桝。紙が引っかかりそうな段差を減らし、水が浄化槽側へ流れやすい形を意識しました。
最後に、排水の流れ道ができるだけなだらかになるように形を整えました。
今回意識したのは、トイレットペーパーが桝の中で止まらず、カーブを曲がって浄化槽側へ流れていく形です。
排水桝は、ただモルタルを盛ればいいわけではありません。
盛りすぎると逆に水の通り道を狭くしてしまいますし、段差が残ると紙が引っかかる原因になります。
そのため、欠けた部分を埋めながらも、水の通る道をふさがないように注意しました。
補修後の見た目は完璧ではありませんが、以前よりも段差が減り、水が流れやすい形には近づけられたと思います。
実際にやって分かった苦労と失敗点
実際にやってみて一番の反省点は、モルタルの量を少なく見積もっていたことです。
1.3kgでは全然足りず、途中で砂を追加しながら最低限の補修になりました。
また、桝の中は狭く、コテだけでは形を作りにくかったため、手袋をした手で整形した方が作業しやすかったです。
今回の補修は、排水桝の欠けや削れを応急的になだらかにする作業であり、排水管の勾配不良を根本的に直すものではありません。
【実際にやって分かった失敗点】
・防水モルタル1.3kgでは全然足りなかった
・軽い補修でも5kgくらい用意した方が安心
・桝の中は狭く、コテだけでは作業しにくい
・手袋をして手で整形した方がやりやすかった
・モルタルを盛りすぎると水の通り道を狭くする可能性がある
・見た目よりも、水と紙が引っかからない形を優先した
・今回は本格修理ではなく、あくまで応急補修
補修後に水を流して動画で確認
モルタルで補修したあとは、すぐに水を流さず、1日置いて固まるのを待ちました。
排水桝は水が通る場所なので、固まる前に水を流してしまうと、せっかく整えたモルタルが崩れたり、流れたりする可能性があります。
翌日、実際にトイレを流して、排水桝の中を水がどう流れるのか確認しました。
写真だけでは、水の流れ方までは分かりにくいです。
そのため今回は、補修後の排水桝に水が流れる様子を動画で撮影しました。
こちらが、排水桝をモルタルで補修したあとに水を流した様子です。
トイレットペーパーが桝の中で止まらず、カーブを曲がって浄化槽側へ流れていくかを確認しました。
実際に確認してみると、トイレットペーパーが桝の中で止まるのではなく、カーブで90度曲がったあと、浄化槽側のパイプに吸い込まれるように流れていきました。
この流れを見たときに、
「応急補修としては、これなら大丈夫そう」
と感じました。
もちろん、排水桝を新品に交換したわけではありませんし、排水管の勾配を根本的に直したわけでもありません。
それでも、補修前に気になっていた紙残りは改善したように感じました。
今回のDIY補修は、あくまで応急的な作業です。
排水桝の欠けや削れをなだらかにして、紙が引っかかりにくい形に整えたという位置づけです。
今後も使用しながら、紙残りや水残りが再発しないか様子を見ていくつもりです。
DIY補修で済む範囲と業者に頼むべき範囲
今回の排水桝補修は、あくまで応急的なDIY補修です。
排水管の中に大きな詰まりは感じられず、トイレも普通に使えていたため、今回は排水桝の欠けや削れをモルタルで整える方法を選びました。
実際に作業してみると、材料費は2,000円以内で済みました。
ケルヒャーやパイプクリーニングホースをすでに持っている人なら、軽い欠けや段差を整える程度の補修は、DIYでやってみる価値はあると感じます。
ただし、排水まわりは生活に直結する部分です。
今回のような軽い応急補修で済む場合もあれば、排水管の勾配不良や桝の劣化が原因で、業者さんに頼んだ方がいい場合もあります。
特に築古戸建てでは、地中の配管がどうなっているか見えません。
今回の家でも、排水管のライン上にガス管、浴槽の配管、井戸の給水管などがありました。
そのため、浄化槽側で勾配を下げるような作業になると、DIYではかなり難易度が高いと感じました。
桝の中を少し補修するのと、地中の配管や勾配を直すのは、まったく別の作業です。
無理に掘ったり、配管を触ったりすると、かえって修理費が高くなる可能性もあります。
今回は、排水管そのものを直したわけではなく、トイレットペーパーが引っかかりそうな排水桝の欠けや削れを、できる範囲でなだらかにしただけです。
DIYで対応する場合は、どこまでが自分でできる範囲なのかを見極めることが大事だと感じました。
桝の中をモルタルで整える作業と、排水管の勾配を直す作業は、まったく別物です。
【DIY補修で対応しやすいケース】
・トイレ自体は普通に使えている
・排水桝から汚水があふれていない
・排水管内に大きな詰まりを感じない
・桝の一部が欠けている、削れている程度
・水の流れ道を少し整えるだけで済みそう
・応急補修として割り切れる
・ケルヒャーや洗浄ホースなど、清掃道具がある
【業者さんに頼んだ方がいいケース】
・トイレが何度も詰まる
・水が逆流する
・排水桝から汚水があふれる
・排水管が割れている、ズレている
・桝そのものが大きく崩れている
・排水管の勾配不良が強く疑われる
・浄化槽まわりに問題がありそう
・地中の配管を掘る必要がある
・ガス管、給水管、浴槽配管などが近くにある
今回は、排水管そのものを直したわけではなく、トイレットペーパーが引っかかりそうな排水桝の欠けや削れを、できる範囲でなだらかにしただけです。
DIYで対応する場合は、どこまでが自分でできる範囲なのかを見極めることが大事だと感じました。
今回の作業で感じたのは、築古戸建ての排水トラブルは、原因をひとつに決めつけない方がいいということです。
便器、水量、排水桝、排水管、浄化槽までの勾配。
それぞれが少しずつ関係して、紙残りや流れの悪さにつながることがあります。
排水が逆流する、桝から汚水があふれる、何度も詰まるような場合は、DIYで無理をしない方が安心です。
排水管の詰まりや勾配不良は、見た目だけでは判断しにくいこともあります。
不安がある場合は、早めに水道修理業者さんや排水管洗浄業者さんに確認してもらった方が、結果的に安く済むこともあります。
排水管の詰まりや逆流がある場合は、DIYで無理をせず、排水トラブルに対応できる業者さんへ相談するのも選択肢です。
まとめ:応急補修でも気になっていた紙残りは改善した
今回のトイレ排水桝のDIY補修は、本格的な修理ではなく、あくまで応急補修です。
築古戸建てを購入したとき、この家は約10年空き家になっていて、排水桝には砂や泥、落ち葉などが溜まっていました。
家全体の排水桝を掃除して流れを確認していく中で、特に気になったのがトイレの排水桝です。
トイレ本体からの流れが極端に悪いわけではありませんでした。
ただ、和式水洗トイレから節水型の洋式トイレに交換したことで流れる水の量が少なくなり、屋外の排水桝を見るとトイレットペーパーが残ることがありました。
追い水をすれば紙は浄化槽側へ流れていたので、完全に詰まっていたわけではありません。
それでも、桝の中に紙が残っているのを一度見てしまうと、どうしても気になります。
結果的に約2年間、気になりながら追い水をして使っていました。
今回、ケルヒャーのパイプクリーニングホースで排水管を洗浄したところ、パイプ内に大きな詰まりは感じませんでした。
一方で、排水桝を洗浄すると、コンクリートの欠けや削れ、水残りがはっきり分かりました。
本当は排水桝の交換や排水管の勾配修正までできれば理想だと思います。
ただ、排水管のライン上にはガス管や浴槽の配管、井戸の給水管などもあり、大がかりな工事になる可能性があります。
そのため今回は、排水桝の欠けや削れを防水モルタルでなだらかに整える応急補修を選びました。
実際にやってみると、防水モルタル1.3kgでは全然足りず、砂を追加しながら最低限の補修になりました。
また、桝の中は狭く、コテだけでは作業しにくかったため、手袋をした手でモルタルを盛って整形した方が作業しやすかったです。
補修後、1日置いてから実際にトイレを流して確認すると、トイレットペーパーが桝のカーブで止まらず、90度曲がって浄化槽側のパイプへ吸い込まれるように流れていきました。
この流れを見て、応急補修としてはやってよかったと感じました。
もちろん、今回の補修で排水管の勾配そのものが直ったわけではありません。
排水桝を新品に交換したわけでもありません。
それでも、気になっていた紙残りは改善し、追い水しないと不安だった状態からはかなり安心できるようになりました。
築古戸建てのトイレ排水で気になる症状がある場合、原因はトイレ本体だけとは限りません。
便器の水量、排水桝の欠け、排水管の汚れ、浄化槽までの勾配など、いくつかの要素が重なっていることもあります。
軽い欠けや段差を整える程度ならDIYで改善できる場合もありますが、逆流する、何度も詰まる、汚水があふれる、排水管の割れや勾配不良が疑われる場合は、無理にDIYせず業者さんに確認してもらった方が安心です。
今回の作業で感じたのは、築古戸建ての排水トラブルは、まず桝を開けて状態を見ることが大事だということです。
見ないまま悩むより、まず掃除して、流れを確認して、DIYでできる範囲かどうかを判断する。
それが、余計な不安や大きなトラブルを防ぐ第一歩だと感じました。







コメントを残す