井戸ポンプの水が出ない、水圧が弱い、ポンプは動いているのに水が上がらない。
こうなると、ポンプ本体が壊れたのか、呼び水が抜けたのか、配管が悪いのか分からず焦ります。
私も実際に、築古戸建ての井戸ポンプで水圧不良や呼び水トラブルが起き、最初は「ポンプ本体が故障したのかもしれない」と思いました。
ところが調べていくと、原因はひとつではなく、塩ビパイプの破損、呼び水不足、ジェット部分の劣化、砂こし器の破損、圧力タンクの確認など、複数の場所を順番に見ていく必要がありました。
この記事では、実際に私が行った井戸ポンプDIY修理の流れをもとに、「水が出ない時にどこから確認するか」「DIYで対応できる範囲」「業者に頼んだ方がいい症状」をまとめます。
井戸ポンプ修理の個別作業はそれぞれ詳しい記事に分けているので、まずはこの記事で原因の当たりをつけてください。
井戸ポンプの水が出ない時に最初に確認する順番
井戸ポンプの水が出ない時は、いきなりポンプ本体を交換する前に、原因を順番に確認した方が失敗を減らせます。
私の場合も、最初はポンプ本体の故障を疑いましたが、実際には配管の破損や呼び水、砂こし器、圧力タンクなど、複数の場所を確認する必要がありました。
まずは次の順番で見ると、原因の当たりをつけやすいです。
1. ポンプは動いているか確認する
最初に確認するのは、井戸ポンプが動いているかどうかです。
ポンプがまったく動かない場合は、電源・コンセント・ブレーカー・モーター側の不具合が考えられます。
反対に、ポンプは動いているのに水が出ない場合は、呼び水不足、配管からの空気吸い込み、ジェット部分の不具合などを疑います。
電源まわりを触る場合は感電の危険があるため、不安がある場合は無理にDIYせず業者に相談した方が安全です。
2. 呼び水が抜けていないか確認する
ポンプが動いているのに水が上がらない場合、まず確認したいのが呼び水です。
呼び水が足りないと、ポンプが空回りのような状態になり、水を吸い上げることができません。
私も実際に、呼び水を入れてもなかなか安定せず、何度も確認することになりました。
呼び水を入れてもすぐに抜ける場合は、配管のどこかで空気を吸っている可能性もあります。
ナショナルPG-308FUAで呼び水に苦労した時の詳しい流れは、こちらの記事でまとめています。
▶ ナショナル井戸ポンプPG-308FUAの呼び水トラブルをDIYで確認した記事
3. 配管から水漏れ・空気吸い込みがないか確認する
呼び水を入れても水が上がらない場合、配管の破損や接続部分からの空気吸い込みも疑います。
井戸ポンプは水を押すだけではなく、吸い上げる力も必要です。
そのため、配管の一部に割れやすき間があると、そこから空気を吸ってしまい、水がうまく上がらないことがあります。
私の場合も、塩ビパイプの破損があり、ポンプ本体だけを見ていても原因にはたどり着けませんでした。
4. 砂こし器やジェット部分に異常がないか確認する
井戸ポンプまわりでは、砂こし器やジェット部分の不具合も水が出ない原因になります。
砂こし器にヒビや破損があると、水漏れや空気吸い込みの原因になることがあります。
また、ジェット部分に不具合があると、水をうまく吸い上げられない場合があります。
このあたりは部品の状態や井戸の種類によっても変わるため、型番や構造を確認しながら慎重に見た方がいいです。
5. 圧力タンクや水圧の状態を確認する
水は出るけれど水圧が弱い、水が脈打つ、ポンプが頻繁に回る場合は、圧力タンク側の不具合も疑います。
圧力タンクが劣化していると、水圧が安定しなかったり、ポンプの動きがおかしく感じることがあります。
私も別の井戸ポンプで、圧力タンクまわりを確認したことがあります。
水がまったく出ない場合だけでなく、水圧が弱い場合も、ポンプ本体だけで判断しない方がいいです。
水が脈打つ、ポンプが頻繁に回る、水圧が安定しない場合は、圧力タンクを確認した時の記事も参考になります。
▶ 井戸ポンプの圧力タンクをDIYで確認・修理した実体験記事
井戸ポンプ修理の流れ
ある日、いつものように蛇口をひねると
井戸水の出方がおかしいことに気づきました。
水が脈打つように出たり、水圧が弱かったりと
明らかにいつもと違う状態です。
ポンプを見ると、モーターが断続的に回っており
「これはどこかおかしい」とすぐに分かりました。
調べていくと、原因は一つではなく
配管破損や呼び水トラブルなど、いくつかの問題が重なっていました。
そこで今回は、実際に行った
井戸ポンプ修理の全工程
を順番に紹介します。
井戸修理その1|塩ビパイプ破損
最初に確認したところ、井戸ポンプの配管に使用されている
塩ビパイプが破損して井戸水が噴き出していました。

このままでは水圧が上がらず、
ポンプも正常に作動しません。
まずは破損している配管を修理することから作業を開始しました。
呼び水を入れても抜ける場合は、ポンプ本体ではなく配管の破損や空気吸い込みが原因のこともあります。
↓
【DIY】井戸ポンプ修理 その1 深井戸の塩ビパイプ破裂!凍結?
井戸修理その2|呼び水トラブル
配管を修理した後も、ポンプの調子が安定しません。
原因を調べていくと
呼び水がうまく溜まっていない状態でした。

井戸ポンプは呼び水がしっかり入っていないと
正常に水を吸い上げることができません。
そこで呼び水の状態を確認し、再度調整する作業を行いました。
呼び水を入れても水が上がらない、何度入れても安定しない場合は、こちらの記事で詳しくまとめています。
↓
【DIY】井戸修理 その2 イワヤ井戸ポンプの呼び水がいっぱいにならない!
井戸修理その3|井戸ポンプ小屋の修理
井戸ポンプは屋外に設置されていることが多く、
雨や風などの影響を受けやすい設備です。
今回の井戸ポンプも
井戸小屋の状態が悪くなっていたため修理しました。

ポンプを長く使うためには、
設備を守る環境づくりも大切です。
詳しい作業はこちら
↓
【DIY】井戸修理 その3 井戸小屋?雨や風!紫外線から守る!
井戸修理その4|ジェット交換
井戸ポンプの水圧が弱い原因の一つとして
ジェット部分の劣化がありました。
ジェットが劣化すると、
井戸水を吸い上げる力が弱くなります。

そこでジェットを新品に交換し、
水圧の回復を試みました。
詳しい作業はこちら
↓
【DIY】イワヤ井戸ポンプ修理 その4 抜ける呼び水修理でジェットポンプを交換
井戸修理その5|呼び水の再調整
ジェット交換後も、
呼び水の状態が安定していないと水圧が上がりません。
そこで再度呼び水を確認し、
ポンプが正常に水を吸い上げる状態に調整しました。

井戸ポンプ修理では
呼び水の管理がとても重要なポイントになります。
詳しい作業はこちら
↓
【DIY】イワヤ井戸ポンプ修理 その5 呼び水が落ちる為、ジェットポンプを交換に挑戦!
井戸ポンプの水が出ない場合、
呼び水不足が原因のことも多いです。
実際に呼び水トラブルが発生した時の
修理の様子はこちらの記事で紹介しています。
👉 井戸ポンプの呼び水トラブルDIY修理はこちら
井戸修理その6|砂こし器トラブル
修理の途中で
砂こし器から井戸水が噴き出すトラブルも発生しました。
井戸水には砂などの不純物が含まれることがあり、
そのままでは設備を傷めてしまいます。

砂こし器の状態も確認しながら、
トラブルの原因を一つずつ解消していきました。
詳しい作業はこちら
↓
【DIY】イワヤ井戸ポンプ修理 砂こし器破損!|水噴き出し!日立製に交換その6
井戸修理その7|修理完了
すべての作業を終えた結果、
井戸ポンプは無事に正常動作するようになりました。
蛇口をひねると
以前と同じように安定した水圧で井戸水が出るようになりました。

トラブルが発生した時は不安でしたが、
原因を一つずつ確認していくことで
DIYでも修理することができました。
詳しい作業はこちら
↓
【DIY】井戸ポンプ修理水圧が上がらず!修理|圧力タンクエア抜き7話完結
井戸ポンプのトラブルは、圧力タンクが原因になっている場合もあります。
圧力タンクの仕組みや修理方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
井戸ポンプの圧力タンクをDIY修理した体験記事はこちら
【実体験】井戸ポンプの水が脈打つ原因は圧力タンク?0MPaから本体交換を判断した話
DIYで直せる範囲と業者に頼むべき症状
井戸ポンプの修理は、すべてをDIYで直せるわけではありません。
実際に作業してみると、配管の破損確認や呼び水、砂こし器まわりの確認など、DIYで対応しやすい部分もありました。
一方で、電源まわり、ポンプ本体の故障、井戸内部のトラブル、原因が分からない水漏れなどは、無理に進めると危険です。
ここでは、私の実体験をもとに、DIYで確認しやすい範囲と、業者に相談した方がいい症状を分けておきます。
DIYで確認しやすい症状
DIYで確認しやすいのは、目で見て分かる部分や、簡単な確認で原因の当たりをつけられる部分です。
たとえば、次のような症状です。
・呼び水が入っているか確認する
・配管に割れや水漏れがないか見る
・砂こし器にヒビや破損がないか確認する
・接続部分から空気を吸っていないか確認する
・水圧が弱い、水が脈打つなどの症状を確認する
このあたりは、いきなり部品を買う前に確認しておくと、無駄な出費を減らせる可能性があります。
業者に相談した方がいい症状
反対に、次のような場合は無理にDIYで進めない方がいいです。
・ポンプがまったく動かない
・電源まわりが怪しい
・ブレーカーが落ちる
・ポンプ本体から異音がする
・井戸内部の不具合が疑われる
・原因が分からないまま水漏れしている
・ポンプ本体交換が必要か判断できない
井戸ポンプは水まわりだけでなく、電気や圧力も関係します。
原因が分からないまま部品を買い続けるより、一度見積もりを取った方が結果的に安く済むこともあります。
自分で確認しても原因が分からない場合や、ポンプ本体交換になりそうな場合は、無理にDIYで進めず、水まわり修理や設備修理の見積もりを取る判断も必要です。
特に井戸ポンプは、型番・周波数・配管条件・井戸の深さによって必要な部品が変わるため、分からないまま購入すると失敗する可能性があります。
無理そうなら見積もりを取る判断も必要です
井戸ポンプ修理で使った工具・部品
井戸ポンプ修理では、ポンプ本体をいきなり交換する前に、配管まわりや呼び水、砂こし器、圧力タンクなどを確認しました。
その中で使う場面が多かったのは、シールテープ、塩ビ配管部材、パイプレンチ、モンキーレンチ、補修テープ、呼び水用のホースなどです。
ただし、井戸ポンプ本体やジェット部品、砂こし器などは、型番・周波数・配管条件が合わないと使えない場合があります。
購入前には、今使っているポンプの型番、50Hz/60Hz、配管の位置、井戸の種類を必ず確認してください。
井戸ポンプ本体や専用部品は、型番や周波数が合わないと取り付けできないことがあります。
この記事では、実際の作業で必要になった工具や確認ポイントを紹介していますが、購入前には必ず現在の設備に合うか確認してください。
・シールテープ
・塩ビ用接着剤
・モンキーレンチ
・パイプレンチ
・呼び水用ホース
井戸ポンプをDIY修理するときに重要な3つのチェックポイント
実際に井戸ポンプをDIYで修理してみて、
「ここを確認しないと直らない」という重要なポイントがいくつかありました。
井戸ポンプのトラブルは、ポンプ本体だけが原因とは限りません。
呼び水・水圧・配管の3つをチェックすることがとても大切です。
ここでは、実際の修理経験から感じたポイントを紹介します。
呼び水の確認(井戸ポンプトラブルで一番多い原因)
井戸ポンプは呼び水が入っていないと水を吸い上げることができません。
呼び水とは、
ポンプ内部に水を満たして吸水をスタートさせるための水のことです。
長期間使っていなかった場合や、
配管を外したあとなどは呼び水が抜けてしまうことがあります。
実際に調べてみると、
今回の修理でも、呼び水の状態を確認しないと原因が見えてきませんでした。
ポンプが動いているのに水が出ない場合は、まず呼び水が入っているか、入れてもすぐ抜けていないかを確認した方が早いです。
ポンプが動いているのに水が出ない場合は、
まず呼び水を確認するのが基本です。
水圧の確認(井戸ポンプが弱いときのチェック)
蛇口から出る水の勢いが弱い場合は、
井戸ポンプの圧力に問題がある可能性があります。
水圧が弱くなる原因としては、次のようなものがあります。
-
配管の破損
-
ジェット(ジェットポンプ部品)の劣化
-
呼び水不足
-
圧力タンクの異常
実際に今回の修理でも、
水圧の異常からトラブルの原因を探ることになりました。
井戸ポンプの故障は、
水の出方をよく観察することで原因が見えてくることがあります。
配管の状態(古い井戸設備で多いトラブル)
古い井戸設備では、
塩ビパイプの劣化や破損がよく起こります。
長年使っていると
-
接続部分の緩み
-
配管のひび割れ
-
水漏れ
などが発生します。
配管から空気が入ったり水漏れしていると、
ポンプは正常に水を吸い上げることができません。
今回のDIY修理でも、
ポンプ以外の部分に原因がある可能性を疑いながら確認していきました。
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まとめ|井戸ポンプのトラブルはDIYで直せる場合もある
井戸ポンプの水が出ない原因は、ポンプ本体の故障だけとは限りません。
実際に私が確認した時も、塩ビパイプの破損、呼び水不足、ジェット部分、砂こし器、圧力タンクなど、複数の場所を順番に見ていく必要がありました。
最初からポンプ本体を交換しようとすると、原因が別の場所だった時に無駄な出費になる可能性があります。
まずは、ポンプが動いているか、呼び水が入っているか、配管から空気を吸っていないか、砂こし器や圧力タンクに異常がないかを順番に確認するのがおすすめです。
DIYで確認できる部分もありますが、電源まわりやポンプ本体交換、井戸内部のトラブルは無理をしない方が安全です。
原因が分からない場合は、部品を買い続ける前に見積もりを取る判断も必要です。
このページでは井戸ポンプ修理全体の流れをまとめています。症状別の詳しい作業は、各個別記事で確認してください。





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