古い浴室でよくあるトラブルのひとつが、浴槽の劣化や破損です。
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浴槽の底にひび割れが入った
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表面がボロボロになってきた
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追い焚きが使えなくなった
このような状態になると、多くの場合は業者に浴槽交換を依頼することになります。
しかし浴槽交換を業者に頼むと、一般的に 10万円〜30万円以上かかることも珍しくありません。

そこで今回は、実際に行った 浴槽交換DIYの体験談をもとに
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DIYで浴槽交換はできるのか
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実際にかかった費用
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浴槽交換の作業手順
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DIYで失敗しやすいポイント
を詳しく解説します。
ちなみに今回の現場では、浴槽の底に 大きなひび割れが入っていました。
「こんなところ、どうやって割れるの?」
と思うような場所でしたが、お湯を張るとゆっくり水が抜けていく状態。

さらに浴槽を取り外してみると、
浴槽を支えていた壁側の桟木までボロボロに腐っている状態でした。
つまり、単純な浴槽交換ではなく
下地補修まで必要な浴室DIYになったわけです。
この記事では、実際の作業写真を交えながら
古い浴槽をDIYで交換したリアルな作業の流れを紹介します。
築古物件の修理や、浴室DIYを考えている方の参考になれば幸いです。
浴槽交換はDIYでできる?結論から解説
結論から言うと、浴槽交換はDIYでも可能です。
ただし、浴室の構造によって作業の難易度は大きく変わります。
代表的な浴室のタイプは次の4つです。
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据え置き型浴槽
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埋め込み型浴槽
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ユニットバス
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タイル浴室
それぞれDIYの難易度は次のようになります。
据え置き型浴槽
浴槽を置いているだけの構造なので、比較的簡単に交換できます。
DIYでも短時間で作業できるケースが多いです。
埋め込み型浴槽
古い住宅に多いタイプです。
浴槽がモルタルや壁に埋め込まれているため、
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浴槽の取り外し
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周囲の解体
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新しい浴槽の設置
といった作業が必要になります。
時間はかかりますが、DIYでも十分対応できるケースが多い構造です。
ユニットバス
ユニットバスの場合、浴槽だけを交換することは基本的にできません。
ユニットごと交換になることが多く、費用も高額になるため
DIYの難易度はかなり高くなります。
タイル浴室
昔の住宅に多いタイル張りの浴室の場合、
浴槽のサイズを変更しなければ タイルの補修だけで交換できるケースもあります。
このタイプはDIYリフォームと相性が良い構造です。
今回紹介する浴槽交換DIYは、
実際に行った 浴室リフォーム作業の一部です。
作業内容は次の流れになります。
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古い浴槽の取り外し
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周囲の解体
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下地の修繕(桟木や防水処理)
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新しい浴槽の設置
浴室全体をDIYでリフォームした様子は、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 浴室を自分でDIYリフォームした体験記事
浴室交換を自分でDIY!埋め込み式の浴槽に追い焚き付きの循環口をホルソーで穴あけ!
浴槽交換DIYの費用はいくら?実際にかかった金額
浴槽交換を業者に依頼すると、一般的に
20万円〜30万円程度
かかることが多いと言われています。
費用の内訳は主に
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浴槽本体
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解体作業
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設置工事
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配管調整
などです。
しかしDIYで行えば、費用を大きく抑えることができます。
今回の浴槽交換DIYで実際にかかった材料費は次の通りです。
使用した材料費
浴槽
楽天 ポリエック110
【左排水:PB-1111BL / L11】
送料込み 約35,000円
セメント 1袋 400円
砂 3袋 900円
ラス網 2m 2,000円
胴縁 2m × 4本 1,000円
半ブロック
4個購入(今回は2個使用)
約200円
防水シート
切り売りが無かったため50m購入
約5,000円
壁材(アルミ複合板)
周囲全面分 6枚
約24,000円
床シート
2m × 2m
約8,000円
コーキング(防カビ)
5本(床シート接着含む)
クッション材
約300円
これらを合計すると、
材料費は約7万円〜8万円程度になりました。
もちろん、すでに工具を持っている場合は
さらに費用を抑えることも可能です。
業者に依頼すると20万円以上かかるケースも多いので、
DIYで施工すれば かなりコストを抑えられるリフォームと言えます。
浴槽交換DIYに必要な工具と材料
浴槽交換DIYでは、一般的なDIY工具に加えて、
解体作業や下地補修のための工具も必要になります。
今回の浴槽交換DIYで使用した主な工具は次の通りです。
使用した工具
一般的なDIY工具のほかに、次の工具を使用しました。
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ハツリ機(解体作業)
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タッカー
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ホールソー(50mm)
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ドリルドライバー
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インパクトドライバー
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グラインダー
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ハンマー
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コーキングガン
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ロープ
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スケール(メジャー)
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バール
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シャベル(小型スコップ)
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バケツ
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ヘラ
解体作業では ハツリ機・バール・グラインダーなどを使用します。
また、追い焚き配管の穴あけには ホールソー(50mm) を使用しました。
解体作業では ハツリ機(電動ハンマー) を使用しました。
古い浴槽はモルタルやコンクリートで固定されていることが多く、
手工具だけでは外すのが難しいためです。
今回使用したハツリ機については、
こちらの記事で詳しくレビューしています。
👉 中古のハンマードリル(日立PR-38C)をメルカリで購入したレビュー
モルタル部分の削りや、古い部材の切断には
ディスクグラインダーも使用しました。
古い浴室では金属やモルタルを削る作業が出るため、
グラインダーがあると作業がかなり楽になります。
今回使用したグラインダーについては、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 HiKOKIディスクグラインダー G10STを購入したレビュー
作業に使用した消耗品・安全装備
解体作業では粉じんやガラが大量に出るため、
安全装備や清掃道具も必要になります。
今回使用したものはこちらです。
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防腐塗料
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ほうき(または集塵機)
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チリトリ(ミノ)
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ガラ袋
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防塵マスク
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保護メガネ
特にハツリ作業では粉じんが多く発生するため、
防塵マスクと保護メガネは必ず準備した方が安全です。
今回の費用に含まれていないもの
今回の材料費には、次の設備は含まれていません。
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シャワー混合水栓
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給湯器本体
これらは既存の設備をそのまま使用しました。
もし設備ごと交換する場合は、
さらに費用がかかる可能性があります。
工具はすべて揃える必要はない
浴槽交換DIYでは工具が多く見えますが、
すでにDIY工具を持っている場合は新たに購入するものは少ないと思います。
特に重要なのは
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ハツリ機(解体)
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ホールソー(穴あけ)
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インパクトドライバー
このあたりの工具です。
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これらがあれば、浴槽交換DIYの作業はかなり進めやすくなります。
浴槽交換DIYの手順(実際の作業の流れ)
浴槽交換DIYの作業は、次のような流れで進めました。
① 周囲の解体(追い焚き栓も外す)
② 古い浴槽の取り外し
③ 新しい浴槽の設置
④ 配管接続
⑤ コーキング処理
埋め込み型浴槽の場合、最初の解体作業が一番大変な工程になります。
① 周囲の解体(追い焚き栓も外す)
まずは浴槽の周囲を解体していきます。
埋め込み型浴槽は、モルタルや壁にしっかり固定されていることが多いため、
ハツリ機やバールを使って周囲を少しずつ解体していきます。
追い焚き機能が付いている場合は、
追い焚き栓や配管も先に取り外しておく必要があります。
解体作業ではコンクリート片や粉じんが多く出るので、
防塵マスクや保護メガネを着用して作業するのがおすすめです。
② 古い浴槽の取り外し
周囲の解体が終わったら、古い浴槽を取り外します。
ただし埋め込み型浴槽は、思っている以上にしっかり固定されています。
そのため
カッチリはまっていて簡単には外れません。
実際の作業では、浴槽を左右に揺らしながら
力技でゴリゴリ揺らして外す作業になります。
この作業はかなり力が必要になるため、
2人で作業すると安全に取り外すことができます。
③ 新しい浴槽の設置
古い浴槽を取り外したら、周囲の解体部分を補修します。
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下地の修繕
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防水処理
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桟木の補修
などを行ってから、新しい浴槽を設置します。
設置する際は、
排水が浴槽の排水桝へきちんと流れるように水平を確認します。
また浴槽がガタガタしないように、
ブロックやモルタルなどでしっかり固定していきます。
④ 配管接続
浴槽を設置したら、排水管や追い焚き配管を接続します。
このとき、配管の位置や勾配を確認しながら作業することが重要です。
接続が不十分だと水漏れの原因になるため、
確実に接続されているか確認しながら作業を進めます。
⑤ コーキング処理
最後に、浴槽と壁のすき間を
防カビタイプのコーキング材で防水処理します。
このコーキング処理を行うことで
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水漏れ防止
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カビ防止
の効果があります。
コーキングがしっかり乾燥したら、
浴槽交換DIYの作業は完了です。
追い焚き機能がある浴槽の場合、浴槽に穴あけ加工が必要になることがあります。
浴槽に追い焚き用の穴を開ける方法については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
浴槽交換DIYで失敗しやすいポイント
DIYで浴槽交換をする場合、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
実際にやってみると、単純に古い浴槽を外して新しい浴槽を入れるだけでは終わりません。
サイズ・搬入・排水・追い焚き穴あけなど、失敗しやすい部分がいくつもあります。
特に注意したいのは次のポイントです。
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浴槽を通販で購入するときの配送条件
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追い焚き穴あけの位置ミス
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排水の傾き不足
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浴槽サイズと浴室入口の寸法
ここを間違えると、せっかく購入した浴槽が使えなかったり、
設置後に排水不良や水漏れの原因になることもあります。
浴槽を通販で購入するときは配送条件に注意
浴槽はホームセンターでも購入できますが、
今回は通販で購入したため、配送条件の確認がかなり重要でした。
特に注意したいのは、
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配送トラックが入れる場所か
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4t車で搬入できる道路幅があるか
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自宅まで配送できない場合、配送拠点まで取りに行けるか
という点です。
浴槽は大きくてかさばるため、
通常の宅配便のようには届かないことがあります。
そのため、通販で浴槽を購入する場合は
事前に配送方法と受け取り場所を確認しておくことが大切です。
追い焚き穴あけは一発勝負なので慎重に
追い焚き機能付きの浴槽にする場合は、
浴槽に追い焚き用の穴を開ける作業が必要になることがあります。
この穴あけ作業は、やり直しがきかない一発勝負です。
位置がずれると
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追い焚き金具が取り付けできない
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見た目が悪くなる
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水漏れの原因になる
といった問題につながります。
そのため、穴あけ前には
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寸法を何度も確認する
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金具位置を仮合わせする
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水平や高さを確認する
といった下準備が重要です。
ホールソーで穴を開ける作業自体は難しくありませんが、
位置決めが一番重要なポイントでした。
排水の傾き不足に注意
新しい浴槽を設置するときは、
排水がきちんと排水桝へ流れるかを必ず確認する必要があります。
ここで傾きが悪いと、
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水がきれいに流れない
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浴槽内に水が残る
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排水トラブルの原因になる
といった不具合が出ます。
設置時には、浴槽がガタつかないように置くだけでなく、
排水方向へ適切に流れるかを確認しながら水平を調整することが大切です。
見た目だけで置いてしまうと失敗しやすい部分なので、
ここはかなり慎重に確認しました。
浴槽を大きくする場合は浴室入口のサイズも確認
浴槽交換では、今より大きいサイズの浴槽を入れたくなることがあります。
ただしここで見落としやすいのが、
浴室の入口を通るかどうかです。
浴槽本体の設置スペースだけを見て決めてしまうと、
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浴室のドアを通らない
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曲がり角で入らない
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搬入できず設置できない
という失敗につながります。
特に埋め込み型浴槽から交換する場合は、
「設置できるサイズ」と「搬入できるサイズ」が違うことがあります。
そのため、浴槽を購入する前には
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既存浴槽の寸法
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設置スペース
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浴室入口の幅と高さ
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搬入経路
まで確認しておくのが安全です。
事前確認をしっかりすればDIYでも十分対応できる
浴槽交換DIYは、やってみると注意点の多い作業です。
ただし、
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サイズ確認
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配送条件の確認
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追い焚き穴位置の確認
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排水勾配の確認
このあたりを事前にしっかり押さえておけば、
DIYでも十分対応できる作業だと感じました。
特に埋め込み型浴槽は時間こそかかりますが、
一つひとつ確認しながら進めれば、しっかり交換できます。
H2:浴槽交換を業者に頼むといくら?
DIYが難しい場合は、業者に依頼する方法もあります。
浴槽交換の費用目安は
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据え置き型浴槽
約10万円〜20万円 -
埋め込み型浴槽
約20万円〜30万円
程度が一般的です。
浴室の構造によっては
解体費用が高くなることもあります。
浴槽交換はDIYと業者どちらが良い?
浴槽交換はDIYでも可能ですが、
すべてのケースでDIYが最適とは限りません。
DIYがおすすめのケース
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工具が揃っている
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作業スペースがある
-
DIY経験がある
業者がおすすめのケース
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ユニットバス
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配管工事が必要
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大きな解体作業が必要
状況に応じて、DIYと業者を使い分けるのが良いでしょう。
最後に
浴槽交換は難しそうに見える作業ですが、
準備をしっかりすれば DIYでも十分可能な作業です。
築古住宅や賃貸物件では、
DIYで修理することで 大幅にコストを抑えることもできます。
今回の記事が、浴室DIYを考えている方の参考になれば幸いです。








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